
こんにちは!
パーソナルコーチの長野佐友里です。
“人生曲線”は、ライフ(ライン)チャート、モチベーショングラフ、自分史…
とも呼ばれますね。誰でも簡単に出来ますが、立派なキャリア分析ツールです!
インターンや就活、転職…
社会人生活は長いので、しっかり自分が納得してキャリアを積んでいきたいですよね!
そこで「人生曲線」はとても有効です。
普段から人生曲線をセッションで扱っているプロコーチとして、書き方・作り方のコツや、その後の分析方法について解説していきます!

リストの項目に回答していくだけで、自己分析に役立つ人生曲線が作れます。
一緒にあなたの人生を可視化し、自己理解を深めていきましょう!
面接や仕事での活かし方も紹介します。
人生曲線とは

横軸は「時間」、縦軸は「充実度・満足度」とします。
(モチベーショングラフの場合は、縦軸を「モチベーション」で考えます)
“自分史”とも言われるだけあって、あなたのこれまでのストーリーを表現したものになります。

波の大きさも分析する上で大事な要素になってきます!
有効活用するための分析の仕方は後ほど解説いたします。
人生曲線で見えるもの
自分の人生を俯瞰して見ることが出来るので、自分の今までの傾向・行動のクセ、価値観が見えてきます。
ちょっと書いてみるだけでも、色々と思い出すこともあります。

グラフとして可視化してみて
初めて気づくことも結構ありますよ!
人生曲線の書き方・作り方のコツ
まずはザックリ引いてみましょう!
時間軸の始まりから少しづつ思い出しながら、波の大きさを調整していくと良いです。
そう言えばこんな事もあったな…と思い出したら波を追加する感じで。
と、質問がたくさんあって疲れた方もいるかもしれませんね。
忘れないうちに、波のあるところ上下ともに出来事・気持ち・状態をメモしていきます。思い出すフックになれば良いので、簡単なメモでOKです!
ここで注意して欲しいことは、絶対評価で良いということ。つまり、誰かからみて良いとか世間的に良いとかいう相対評価は関係なくて、完全に自分の主観でOK!ということです。

可能な限り、詳細を思い出すのが人生曲線を自己分析に役立てるコツ!
どんな些細なことでもメモしてみると気づきに繋がります。
人生曲線の分析のコツ
人生曲線が書けたら分析していきましょう!
人生曲線から見えてくるもの、は上述しましたが分析のために見るポイントをあげてみます。
- 上がっているところの共通点
- 下がっているところの共通点
- よく出てくるキーワードはあるか
- 全体的に見てどう感じるか
共通点から見えてくるのが「クセ」「価値観」です。
例えば、上がっているところの共通点は“自分で決めて自由に動けている状態”。
逆に下がっているところの共通点は”親や常識に縛られて何かをさせられている状態“。
という表裏一体とも言える状態があったりします。
違う例を出してみると、
上がっているところの共通点は”気の合う・刺激し合える仲間と一緒に活動している“。
下がっているところの共通点は”苦手な人・組織に属して自分を押し殺している“。
というような感じです。
ここで出てくる要素は、本当に人それぞれです。
上記の例であげた内容だと「自分で決める」「自由」、「仲間」「自分を出せているか」といったところがキーワードになっていきます。
それがあなたの価値観そのもの。それを自己認識することで良い選択に繋がるはずです。
また、全体を見ていくと自分の人生のなかで自分にとって一番良かった時期も分かりますね。”いま”が一番ではないのだとしたら、何がそうさせているのか?を考えるヒントにもなります。

自分の歩んできたプロセスを改めて見てみて、いかがでしたか?
“いまの自分”に活かせる気づきは何だったでしょうか?
自己PRに活かすには
就職・転職活動で必須になってくる自己PR。
人生曲線からもたくさんのヒントが見付けられます!
- 下がったときにどのようにその状況から抜け出し・克服したのか
- どんな価値観をどのように大事にしているのか
- 自分をコントロールするために何をしているのか
面接で知りたいのは、仕事のスキルや人柄だけではありません。
出来るだけミスマッチを防ぎたいと考えているので“今欲しい人材像”にどれだけ当てはまるかを知りたいわけです。上記の項目はどれも採用側に「入社後のイメージ」を持たせることが出来ます。
例えば、大学生のころ部活・サークルでリーダーをやっていた。あるきっかけを境にチームがバラバラになったとき、ひとりひとりに話を聞きチームで起きている問題を明確に捉えて行動し立て直した、という経験があったとしたら。
きっと「丁寧にヒアリングして解決策を考える・チームメンバーを大事にする人」なんだという印象を受けると思います。
ここで大事なのは、作り話でも単なる理想像でもなく「原体験」というリアルであることです。
リアルな話ほど人の心に届き、心を動かすものはないのではないでしょうか。
アピールしたいエピソードをいくつか用意しておいて、状況・質問によって適切に話せるようにしておくのがおススメです。
自分がどういう人間なのか?を知り、原体験のエピソードを分かりやすく言語化しておくことで、偽りないあなたを面接で見せられると思います。正直であることは、とても価値があるので自信を持って臨んで欲しいと思います!

面接官もバカではありません。
本当のことを話しているのか、
いま話しているのが本当のその人の姿なのか、
ということは見抜かれてしまいます。
仕事で活かすには
自分の充実感や幸福感、モチベーションの傾向を知りました。
そして大事にしている価値観にも触れたので、それを仕事に盛り込まない手はない…!!
では、それを実際の職場でどう扱っていくのか?というところですが、以下の3つの情報をまとめてみましょう。
今回、人生曲線で見えてきたのは「Will」の部分です。
あなたがどんな価値観を持って生きていきたいのか?から、ご自身の理想の姿も見えてきますよね。
例えば「人々の笑顔溢れる優しい世界が好き」だから「自分を大事にする人が増えることを願いライフコーチングをする」という感じです。
次に「Can」ですが、こちらも人生曲線から見えるものがあったかもしれません。
実際に経験してきたことで、自分にとっては当たり前で「誰でも出来るんじゃない?」というようなことも案外貴重なスキル!ということも。
最後の「Must」。こちらは会社員の方であればある程度決まっているケースが多いと思います。また、個人事業主やフリーランス、経営者の場合には、誰かに頼めない「自分にしか出来ないこと」と置き換えられます。

3つの情報が出揃ったら、重なる部分はなんなのか?をしっかり見てくださいね。そしてその部分を自分の仕事にするために、出来そうなことや、やってみたいことを具体的な行動に落とし込む。小さなことからでも一歩ずつ進んでいきましょう!

Willに重なるCanを増やしていきたいですね!
そして、既に持っているリソースに気付くことも大切です。
出来ること、ありますよ。
自分の価値観を尊重して生きる
人生曲線で見えてきたあなたの価値観。
どんなものでしたか?
今回、キャリア・お仕事を中心に書いてきましたが、人生は仕事だけではありません。プライベートな面にフォーカスして分析してみても違う発見があるかもしれませんね。
価値観は、大きく分けると『5つの興味タイプ』というものに当てはめることも出来るかもしれません。
(とは言え、こんなにハッキリと分けられるほど単純でもありませんし、ラベリングする必要はありません!)
自分の向かいたい方向が見えてきたでしょうか?
この価値観を忘れずに最大限尊重して生きていってください!!

あなたの人生です。
あなたの心の声を大事にしてくださいね!
人生曲線は一度作ったら終わり、というものでもないので定期的に見直すと新たな気づきを得られる可能性があります。”いま”の自分から見たプロセスなので、見え方・捉え方が変わったりするからです。
もっとちゃんと自分のことを知りたい!というあなたにはコーチングもおすすめです。
人生曲線を使ったセッションではさらに詳しくお話を伺っていきますので、より自分の価値観が明確になってきます。そして、言語化と同時に口に出す・話す機会にもなりますので面接対策にもどうぞ!自信を持って話せるようになります。
自分のことがよく分からないで就職・転職活動をすると、ミスマッチを引き起こしやすくなります。まず自分の価値観をしっかり握ることが理想の働き方・キャリアへの近道です。
是非サンプルセッションを体験して一歩踏み出してください!