コーチングの資格がいる人といらない人の特徴は?
「コーチングの資格っていらなくないですか?」
「コーチングの資格なんて何の役に立つの?」
「資格なんてなくてもコーチングで副業や起業できる」
そんな声をけっこう耳にします。
私自身は米国CTI認定資格のCPCC®
(Certified Professional Co-Active Coach)
という資格を持っているのですが
「資格なんて要らない論」をぶつけられることもしばしば。
コーチングが日本でも少しづつ認知され、
学んでみたい・仕事にしてみたい
という方が増えてきた証だとも思います。
そして、プロコーチとして独立したいま、
資格保有コーチとも
そうでないコーチとも関わる機会があり、
色々な話が入ってきます。
今回は、あまり語られることのない
それぞれのメリット・デメリットと併せて、
資格がいる人・いらない人の特徴
についてまとめてみたいと思います。
目次
コーチングの資格の種類
まず、コーチングの資格はすべて民間資格です。
民間資格とは、民間団体や企業が、独自の審査基準を設けて任意で認定する資格。
企業によっては国家資格や公的資格と同様に知識や技能があるものとして広く認知されている資格や、直接職業に結びつく資格もあり、認知されている信用度、価値のレベルが高いほど資格取得が困難になっています。
しかしながら民間資格は法律によって制度化されていないので、資格の有効度などの言葉を巧みに利用した商法も数多く存在しますので注意しましょう。
つまりコーチングの資格は、
弁護士や宅建士のような国家資格でも、
業務独占資格でもない、ということ。
資格があろうとなかろうと「コーチ」を名乗れるんですね。
そして次に大きく分かれるのが、
ICF(国際コーチング連盟)に認定されている資格かどうか?です。
たくさんあるコーチングの民間資格のなかで、
最も権威があるのがICF認定資格だから。
ICF認定資格を持っているからこそ初めて見えてくるものがあると思っています。
ICF認定資格であることが、
他の認定資格とどう違いがあるのか?
はメリット・デメリットと併せてお伝えしていきます。
コーチング資格取得のメリット・デメリット
資格を大きく二つに分けた場合のメリットとデメリットです。
メリット | デメリット | |
ICF認定資格 | ・コーチングスキルを高められる ・国際資格であるため信頼度が高い ・収入アップにも繋がる |
・資格取得まで最低1年ほどかかる |
その他の資格 | ・早いものだと1か月で取得可能 ・安価に資格取得可能 |
・コーチングスキルが低くても認定される ・資格の認知度や権威性が低い |
私の取得しているCPCC®という資格は、
ICF認定資格のうちのひとつACC(アソシエイト認定コーチ)
を取得可能な条件を満たしています
(別途、費用を払い筆記試験が必要になります)。
※ICF認定資格取得を視野に入れている方は、こちらのページで「認定の種類=ACTP」「対面配達場所=JAPAN」を選択して検索してください。トレーニング受講機関とプログラム名の一覧が表示されます。
ここではICF認定資格取得という視点から、
もう少し細かくメリットとデメリットについてまとめていきます。
デメリット
ICF認定資格を取得するのには時間とお金がかかります
(私の場合は、CTIで費用約150万円、期間2年弱でした)。
コーチングに対する熱意ややる気がなければ
取得するのは難しいでしょう。
ひとりで何かを暗記すれば良い、
というものではなく常に
生身の人間相手に「実践」が求められるので
気軽に取得出来るものではないと考えます。
また、自分自身もコーチングを受ける必要があり、
コーチとしてどう生きていくのか?が問われます。
自分と向き合うことは苦痛も伴うので、
デメリットと感じる方もいるかもしれません。
ここは捉え方次第なので…
私にとっては自分自身と向き合う時間は
必要だったなと思うのでメリットとも言えます!
メリット
実はたくさんあるんですよ…!!
ここでは5つご紹介します。要チェックです。
①企業の外部コーチになりやすい
toBでコーチングを提供したいと考えた場合には、
ICF認定資格は必須と言っても過言ではありません。
外部コーチを雇う際の基準として
「ACC以上」を設けている企業も多くあるからです
(特に外資系企業に多い印象です)。
中小企業であっても、
これからもっとコーチを名乗る人が増えコーチングの認知が広まれば、
一定のレベルを満たしているという証明になる
ICF認定資格は効力を発揮するものと思います。
企業の外部コーチを務めることが出来ると、
自ずと収入にも繋がりやすいですね。
②大学などの講師になりやすい
コーチングスクールでの講師、
というポジションに就きたい方もICF認定資格は必須ですが、
大学などの講義として
コーチングのエッセンスを伝えることが出来るのも特徴かなと思います。
企業向けの研修でも同じことが言えると思います。
企業の外部コーチと似ていますが、
やはり国際資格保持というのは信頼性が高いです。
冒頭に書きましたが、コーチングの資格は民間資格のみなので、
1か月で取得出来るような簡単な資格を持っていても
コーチングの専門家としては見てもらいにくいということだと考えます。
③メディアの取材対象になりやすい
少しづつコーチングというものが日本でも認知が広まり、
時代ともマッチしているからか
雑誌や企業で取り上げられる機会が増えているように感じます。
こういったときにもICF認定資格を持った
「国際コーチング連盟認定コーチ」という肩書は強い。
取材対象になるかどうか?は
自分でコントロールするのは難しいところですが、
ICF認定資格を持っていることで広がる可能性があるのは事実です。
④コーチングスキルを高めやすい
デメリットとしてもお伝えしたので矛盾するようですが、
しっかり時間をかけてコーチングを学び実践を繰り返すことが出来るのはメリットだと思います。
私はCTIにてコーアクティブ・コーチングを学びましたが、
本当にいい時間でした。
講師陣の質もかなり高いですし、
教材も細かいところまで網羅されており学びが深い。
コーチングは「ここまでやったら完璧!」みたいなゴールのない、
人生をかけて学んでいくものなので、
そういうコーチがたくさんいる環境で学べることは貴重だと感じています。
⑤深く繋がれるコーチ仲間が出来る
これは、資格取得における副産物のようなもの…
なんて思ったらとんでもない!
資格以上に価値がある可能性もあります。
一緒に学んだメンバーは一生ものの仲間です。
これは、間違いなし!!
資格取得は上級コースと呼ばれ6か月間メンバーと共に進みます。
もちろん楽なことばかりではなく、、
いい大人が泣いたり笑ったりしながら、
もがき進む青春みたいな。
この繋がりは簡単に手に入るものではありません。
仲間がいるって素晴らしいなと心から思える。
自分の人生にとって大きな存在となりました。
本気でコーチングをしたい人にとっては
資格取得はメリットが大きいですね!
自分がコミットした分だけの
リターンはちゃんとあると思います。
本の紹介:コーチング・バイブル(第4版)―人の潜在力を引き出す協働的コミュニケーション
世界標準のコーチング・テキストの改訂版。
プロコーチとクライアントにとどまらず、会社組織、医療施設、教育現場、地域、家庭へと活用場面が拡大中。
コーチとクライアントの双方が、積極的に協力し合いながら関係を築き、
クライアントに本質的な変化を呼び起こす「コーアクティブ・コーチング」。
コーチング資格がいる人・いらない人の特徴
メリット&デメリットを見てきましたが、
ここでは改めて、私の考える
ICF認定資格がいるのか?いらないのか?
その他資格がいるのか?いらないのか?
をまとめてみたいと思います。
※「なし」とは資格取得は視野に入れず独学で学ぶイメージです
コーチングを学ぶ目的 | ICF認定資格 | その他資格 | なし |
プライベートの人間関係に役立てたい (パートナーシップや子育てなど) |
〇 | 〇 |
〇 |
自分の目標設定&達成に役立てたい | 〇 | 〇 |
〇 |
職場の人間関係に役立てたい |
〇 | 〇 | 〇 |
1on1などマネジメントで役立てたい | 〇 | 〇 | △ |
社内コーチとして職場で役立てたい | 〇 | △ | △ |
toCで副業としてコーチングしたい | 〇 | 〇 | △ |
toCで本業としてコーチングしたい | 〇 | △ | △ |
toBで副業としてコーチングしたい | 〇 | △ | ✖ |
toBで本業としてコーチングしたい | 〇 | △ | ✖ |
仕事上、相手の話を聴くことが多いのでコーチングスキルを身につけたい (士業、コンサルや営業職など) |
〇 | △ | △ |
※△とした箇所については、資格は必要ないけれど独学ではなくコーチングスクールやプロコーチの講義から学んだ方が良いのではというところです。独学との大きな違いは実践があり「フィードバックをもらえること」です。
また、辛口な意見になりますが
ICF認定資格以外の資格は
社会的信頼に繋がるほどのものではないので
基本的には不要なのではないかと思っている派です。
その資格を発行している機関・会社が大好きで、そこで働きたい!
など特別な理由があればその限りではありません。
もしくは、
自分のなかで「資格取得」という目標があることで頑張れる!
という方にとっては比較的簡単に取得できる資格も魅力的ですよね。
そして、
資格があれば起業して生活していける
ということではないので忘れないようにしたいところです。
お金や時間をかけられるよ!
という方には圧倒的にICF認定資格がおススメです。
コーチングを出来る幅が広がるし、
もし長く続けたいと思っているなら
可能性が多いに越したことはないです。
これは余談ですが…
「コーチングは独学で充分!マーケティングが出来れば集客できますよ」
というコンサルの方がけっこういます。
そういう側面もなくはないのですが、、
長期的に考えたら独学ではなく
体系的に学んでおいた方が良いと私は思います。
プロとして自信を持ってサービスを提供したいと思うなら普通の考え方ですよね。
と、ここまでICF認定資格推しできておりますが、、
独学であってもその他の資格であっても
コーチングに触れ学ぶこと自体はとってもおススメなので、
あなたに合った学びを見つけてくださいね!
いかがでしたでしょうか?
あなたがコーチングを学んでみたい・仕事にしてみたいと思った目的がどの場面に当てはまるのか?によって資格の必要性を考えるきっかけになれば幸いです!
※ちなみに…他のコーチングスクールについて詳しいことは分かりませんが、CTIについては誰かを紹介しても、紹介者に紹介料が入るという仕組みはありません。なので、自分の利益のためにおススメしているわけではないのです。
「コーチングを学ぶ目的って何だっけ?」
と思った方はこちらの記事も良かったら。
「コーチング、カウンセリング、コンサルティング、ティーチングの違い」
コーチングの資格取得の前にやっておきたいこと3選
①自分の目的の明確化
さて、あなたは「コーチングを学ぶ目的」
がハッキリしてきましたか?
プライベートなのか?
職場で活かしたいのか?
はたまた、
起業・副業として活かすならtoCなのかtoBなのか?
資格を取得する前に、
自分がどのようにコーチングを使っていきたいのか?
を明確にできると良いですね!
もちろん「最初は独学でいいやって思ったけど
やっぱりしっかり体系的に学んで、資格も欲しいー!」
というパターンもあると思うので、
まずやってみるというのも良いですね
②資格以外に必要になってくるものを知る
自分の目的に合わせて、
コーチングの資格以外に必要なものもチェックしておきましょう!
例①
社内コーチとして職場で役立てたいなら
「社内の誰に話しておくべきか?」
「会社で資格取得費用を負担してもらえないか?」
など確認しておいた方が良いでしょう。
例②
コーチングで起業・副業したいという場合には
「どうやってクライアントさんと出会うのか?」
「ビジネスとしてやっていくならどんな準備が必要なのか?」
など考えることは山盛りです。
(多くのコーチングスクールは、コーチングのスキルを教えてくれますがコーチングビジネスについては教えてくれません…!)
③コーチングを受ける
実はこれが一番おススメです!
例えば、自分が気になっているスクール出身のコーチを付けてみる。
自分がどんな風にコーチングを活かしていきたいのか?
を最もイメージしやすいですし
直接コーチに聞いてみるのも良い。
また、そういった理想像も曖昧な状態であるとしたら、
それもコーチングで解決できる可能性が高いので、
まずは自分が体験してみるのが本当におススメです!
あなたのコーチングライフが
素晴らしいものになることを祈っています!!
Let’s enjoy!!
まとめ:コーチング資格で自分らしい人生へ
どんな資格でも、
人によって目的が違ったり
それぞれの人に背景があります。
コーチング資格も同じで、
取得するかしないか?
はあなたの在り方に繋がりますよね。
あなたが自分らしい人生にするために必要か?
ぜひじっくり向き合ってみて欲しいと思います。
あなたにとって資格取得が必要か?
自己理解を深めるために
こちらも良かったら受け取ってくださいね!
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