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映画レビュー『かがみの孤城』は子ども(未就学児や小学生)も見れる?おすすめポイント3選

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『映画かがみの孤城』って子どもが観ても大丈夫?

 

どんな内容?おすすめの人やポイントは?

 

そんな風に気になりますよね。

 

今回子ども達と映画を観た際の
感想・レビューを書いてみたいと思います。

 

お子さんと一緒に観たい、
どんな内容なのか気になる、
という方の参考になれば幸いです。
※ネタバレ含みます!

年長の娘&小3の息子と
一緒に観ましたが、
2人とも静かに最後まで見ていました。

かがみの孤城はどんなストーリー?

 

かがみの孤城は元は小説、
2022年12月にアニメ映画化!
公開されました。

 

テーマの軸になっているのは
「いじめ」「不登校」
です。

 

 

鏡の世界で謎を追う不登校児 大人と子どもの目が共存する救いの物語

 

大人である現在の自分と、子どもだったあの頃の自分の両方を、同時に、ここまで慰め、励ましてくれる小説なんてはじめてだ。辻村深月の新作『かがみの孤城』のことである。

 

中学一年生のこころは、ある出来事を機に学校へ行けなくなり、いつも家で過ごしている。ある日一人で家にいると、部屋の鏡が突然輝き始め、潜り抜けてみると、そこは城の中だった。集められたのはこころを含め、似た境遇にいるらしき中学生が七人。九時から十七時まで滞在が許されるその城で、彼らにはひとつの課題が出される。猶予は一年。戸惑いながらも七人は、少しずつ心を通い合わせていくのだが……。

 

少年少女が異世界の建物の中で謎を追う設定は、著者のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』と同じ。ああ、久々に初期の頃のような青春小説を書いたのだな……と思いながら読み進めた。自分も思春期にこんなふうに傷ついていたなと思い出すというより、自分があの頃傷ついたのは、こういうことだったのか、と気づかせる描写の巧さに唸る。だが途中で、それだけではないと気づいた。これは、あの頃の気持ちを失わないまま、かつ、大人としての目を持ち合わせるようになった今の著者だからこそ書ける作品なのだ。泣けるのは娘を理解しようと手探りする母親の戸惑いや怒りや喜びが、それに無自覚なこころの目を通しながらもありありと伝わってくる点。子どもが大人に望むことはもちろん、大人が子どもに対して思うことを、こんなふうに巧みに表現してのけるとは。

 

大人も子どもも、みんなが関係を構築していこうとしている。その部分だけでも充分読ませるが、もちろんミステリーパートも秀逸で、孤城の秘密がすべて明かされていく終盤は驚きの連続。それがまた、胸をしめつける真相だ。救いを求める側から救う側へとなった時、人は本当に救われるのだとも気づかせてくれる一冊である。

Amazonの商品説明より

 

現実的な面と、
ファンタジーな面が融合しており
テンポよく楽しめると同時に
様々なことを考えさせられる作品だなと感じました。

作品の対象年齢
「小3、小4、小5、小6、
中学、高校、一般」
となっているようですね。

 

子どもも十分に楽しめる作品です。
小3の息子は
学童でも観たことがある!
とのことで、2度目の鑑賞となりました。

おすすめポイント①自分の願いは何なのか?考えさせられる

 

中学1年生の安西こころが
鏡から入った世界。

 

「鍵を見つけられたら、
ひとりの願いを何でもひとつ叶えてもらえる」

 

そこでまず問われるのは
鍵を見つけたとしたら…何を願おう?
ということ。

 

いじめが原因で不登校になっていたこころ。
「いじめっ子(佐伯さん)がいなくなれば…」
という願いが頭に浮かぶんですよね。

 

めちゃくちゃ分かるな~って思いました。
目の前から苦手な人・自分を攻撃してくる人がいなくなったら
って願わずにはいられない…。

 

どんなに現実に絶望していても、
やっぱり願いって誰でも持っているものだよね
とも思わされました。

 

孤城に集まった7人の中学生。

 

孤城に来れるのは
日本時間の午前9時~午後5時まで
という制限のなかで集まっている

 

ということは、
皆も学校行ってないんじゃない?
ということには薄々気づいているんですよね。

 

でも、
それぞれが抱えている想い・悩みは
聞いてみないと分からない。

 

何となく気づいていても
誰もそのことを口にしないのが
心地よい、という
こころの感情も共感できます。

 

そして7人が仲良くなってきた頃に判明する、
「願いをひとつ叶えられるけど、叶えたらここでの記憶はなくなる」
「願いを叶えなければ、記憶は持ったまま」
という条件。

 

究極の選択を迫られるわけです。

 

ただ、
皆の願いが何なのか?
分からないままでは
どちらか選ぶことができない…

 

細かい展開はここでは割愛しますが、、

 

願いを叶える鍵を見つけたこころが見る、
みんなの記憶の断片には
本当に色々考えさせられる思いでした。

 

悩みに大きいも小さいもないと思うし、
どの願いが偉いとかくだらないとか、
そういう事ではなくて

 

それぞれが抱えている悩みって
外からは見えないけれど
本当に様々なものがあるし
他人がどうこう評価・判断するものでもないなと。

 

しっかり自分の願いを言語化したり、
自分で自覚的でいるって大事だなと
改めて感じました。

どんな願いを持っていたってイイ
それが自分にとって大事なことなら
他人にどうこう言われる筋合いはないのです。

おすすめポイント②打ち明けることの難しさと寄り添う大切さ

 

徐々に打ち解けていく7人。

 

そのなかでも、
まずは女性同士でのティータイムが
リラックスして楽しい時間。

 

そこでこころは
ずっと聞きたくても聞けなかった
鍵を見つけたら何をお願いするのか
という話題に触れていく。

 

自分の状況や悩みを
ついに打ち明けることが出来るんですね。

 

そこで、アキもフウカも
否定せず受け止めてくれたことで
勇気が出て
現実に戻った際に母親にも打ち明けます。

 

孤城にて初めて人に自分の状況を話せた、
受け止めてくれる人がいるんだって分かって
親にも話してみようかなと思えるわけで…

 

どんな反応をされるのか、怖いよね。
悩みを打ち明けるのって簡単じゃないなと。

 

学校の先生は
ちゃんと話を聞いてくれないタイプの人もいるし。

 

当事者同士で話し合ってみたら
とか最悪すぎて笑えない。

 

「死ね」とか言ったヤツと何を話し合えって?
先生の前では良い子ぶる、
なんて簡単なことなんだからね…!

 

いじめっ子っていうのは
そういう立ち回りはちゃんと考えて
誰かを陥れるタイプが多いもの。

 

そこを無視して
不登校になっている側の問題のように言われたり
「いじめた側は改心している」
みたいな流れはかなりキツイよね…!

 

などと思ったりしました。

 

そしてある時
皆同じ中学なんだから
一緒に同じ日に学校に行こう!
保健室でも良いじゃん

という流れに。

 

仲間がいれば頑張れるよね
って思う気持ち分かるな、と。

 

すごい力になるよね、って。

 

やっぱり怖いもん、
本当にお腹が痛くなるわけだし
いじめられた方はトラウマ抱えて、
同じ場所で同じようには過ごせなくなってしまうのは自然なこと。

 

でも、
皆が同じ日に登校したのに会えなくて
時間の違いに気づいていくという。

 

何年経っても、
いじめがなくなっていない
という悲しい現実を突きつけられるんですよね。。

 

しかも、7人のうち3人が
同じ「喜多嶋さん」という
素敵なカウンセラーさんにお世話になっていると判明して。

 

実は大人になったアキちゃんが
フリースクールのカウンセラーになっていて
時間を越えてみんなを支えている
という展開はなるほどな、と。

 

同じように苦しんだ経験があるからこそ
寄り添える
ということもあるんですよね。

 

正論を押し付けたり、
加害者の肩を持ったりしないもんね。

 

あなたは大丈夫だよ
って心から伝えてくれるの、
めちゃくちゃ心強いと思うし。

「なかなか信頼できる相手を
見つけるのって難しいからな…」
というのは私自身も感じます。

 

案外、気づいたらお説教されている
というようなことってあるあるですもん。

おすすめポイント③しなやかな在り方

 

こころが学校を休んでいる間に
書類をいつも届けてくれていた
近所に住む同じクラスの萌ちゃん。

 

萌ちゃんが引っ越し・転校してしまうとわかり、
久しぶりに話すことができた2人。

 

そこで萌ちゃんの口から出た
いじめる側のくだらなさ」や
「どこに行ってもそういう人はいるけれど、
『そんなの知らないって感じ』」
という考え方。

 

負けない、屈さない、相手にしない
という意思を感じます。

 

いじめをする人はターゲットを変えて
いつも誰かを攻撃している…
そんなあるあるな話にも
現実的で悲しみを感じました。

 

転校する前に萌ちゃんが示してくれる在り方は
とても心強くて素敵だなと。

 

いじめをする方が100%悪い、
そこで便乗するでもなく
相手の思う壺にもなってやらない

というのは簡単なことではないんですよね。

 

この辺は、
学生さんがどう感じるのかなと
とても興味深く観ていました。

 

嬉野くんの件で、こころ達も
みんなで誰かひとりをバカにする
という無意識的な言動に
自覚的になっていたシーンもあったし。

 

それっていじめの前兆とも言えますからね。

 

人間も動物だから、
生存本能とか色々あって
自分を守りたいというのは自然なことだと思います。

 

でも、
知能や理性を持ち合わせているのなら
それはダメなことだ
って自分を律さなければならない。

 

こういうのは
小学校の道徳の授業でもやっていますよね。
(大人になって授業参観に行くと道徳って超大事だなと思わされます。)

 

いじめに加担してしまうのか?
「それはダメ」と自分を律するのか?
は、その人の価値観が
とても出るところだと思っています。

 

まずは自覚的になることが必須ですが、、
個人的には
わざと人を傷つけたり攻撃するような人間ではいたくないな
強く思います。

 

こういう考え・価値観が
その人の在り方になっていく
とも思います。

 

さて、願いを叶えた後は
記憶が消えちゃうって話ですが、
リオンくんがオオカミさんに
「記憶を消さないで欲しい」と頼み
「善処する」という返事の結果。

 

唯一、同じ時間軸にいた
こころとリオン君は孤城の外でも会えるんですよね。

 

中学2年生になったこころが
しっかり立っていく姿が頼もしく感じました。

 

萌ちゃんの言葉も、
リオン君の存在も、
きっとこころを変えていくんだろうなと。

キッカケさえあれば、
人は変わっていけるのだ

と思わされます。

小学1年生の授業参観・学校公開に行くべき5つの理由と感想

配信プラットフォームは?

 

見放題で『かがみの孤城』を鑑賞可能なのは
以下2つのプラットフォーム!

 

Amazonプライムビデオ
Huluです。

 

AmazonPrime会員は本当にお得…!
月額600円だけで(年会費だと5900円だけ)
こういった映画コンテンツがたくさん観れて、
しかも配送料無料になるとは。。

 

その他アニメもたくさんあるので
子ども達と楽しませてもらっております。

動画配信のサブスクどれにしよう?
と考えているなら
アマプラがおすすめですね!

異世界アニメ|子どもにおススメ7選【アマプラで視聴可能】

豪華声優陣!高山みなみさんなど

 

声優陣が豪華すぎます…!
びっくりしました。

 

キャラ 声優  
安西こころ 當真あみ(トウマ アミ) 女優
リオン 北村匠海 俳優、歌手
アキ 吉柳咲良 女優
スバル 板垣李光人 俳優
フウカ 横溝菜帆 女優
マサムネ 高山みなみ 声優
ウレシノ 梶裕貴 声優
喜多島先生 宮崎あおい 女優
オオカミさま 芦田愛菜 女優
こころの母 麻生久美子 女優
こころの担任の先生 藤森慎吾 芸人

 

マサムネが
真実はいつもひとつ!
と言ったときに笑ってしまいました(笑)

 

完全に名探偵コナンでした!^^
確実に狙って入れていますよね~

主題歌は優里さんの「メリーゴーランド」

 

シンガーソングライターの優里さんの
『メリーゴーランド』のMVには
こころ役の當真あみさんが出演しています!

 

しかも、、
物語に出てくる中学校「雪科第5中学校」の制服っぽい!

 

相手役の男の子はサッカー部で、
しっかりリオン君に重ねてきています。

 

めちゃくちゃ映画の主題歌って感じがして
感動的なんですよね…!

 

パリンッ…!!
というガラスの割れる音が
鏡が割れるシーンを彷彿させる、
その後に

 

追いかけても、追いつかないメリーゴーランド

 

という歌詞がやってくる。
7人のどうにもならない時間の差を表現するの、、すご。

 

最近はアニメの世界観を表現する楽曲が増えているなと感じます。
音楽でさらに盛り上げてくるの、すごい…!!

優里さんて本当に繊細な曲を生み出すし
切ない心情をストーリー立てた作詞が
天才的ですよね…!

 

個人的にはこの映画を観た人には
ビリミリオン」も聞いて欲しいです。
自分の人生の価値を考えさせてくれます。

まとめ:かがみの孤城は子どもにも問いかけてくれる作品

 

映画を観終わって、
子ども達にどうだったか聞いてみたのですが
ちょっと難しかったかな…?
という感じでした。

 

小3の息子は既に観たことがあり
「年長さんにはちょっと難しいと思う」
と言っていたので
そもそもの内容・設定が少し複雑だったかなと。

 

とは言え、感想を言語化するのって
大人でも簡単ではないなと感じるので
言葉に出来ずともたくさんの事を感じ取っているはず

 

うるっとくるシーンもあったし。
(親子3人で涙していましたから)

 

フリースクールとか、不登校って
子ども達はまだ知らない世界ですが
いじめ、言葉の暴力、無視、、
そういうのは感覚的に知っていますからね。

 

私は職業柄、お話しを聞く立場がほとんどですが
いつでも相手をまるっと受け止めながら
耳を傾けていたい
なと改めて感じました。

 

苦しさ、悩みを打ち明けるのって勇気のいることだから。

 

何でも話してもらえる人間で在り続けたいと思います。
クライアントさんはもちろん、子ども達に対しても。

 

 

いじめの当事者、被害者だけでなく
加害者にも見てもらいたい作品です。

 

子ども、大人(親)、先生、友達、、

 

複数の視点から問いかけられる作品だから。
色んな人の感想を聞くことも
すごく勉強になると思いました。

 

無理やりな前向き、
ポジティブの押し付けという感じはしないけれど
「人生を諦めない」というエネルギーを感じました

 

孤独を感じているときに観ると
響くものが多そうです。

学生さんだけでなく、
大人にも色々と感じさせてくれる作品でした。

 

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この記事を書いた人

ながのさゆり

パーソナルコーチ・心メンテナンスの専門家。
つい何でも話してしまう安心感に定評がある。
20年以上に渡り、存在感・在り方について研究してきた。過去の自分と同じように苦しい気持ちを抱えている人に届けたいという想いで、ノウハウや日常に活かせる心理学を発信中。
RabbitSpace代表|米国CTI認定CPCC®

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