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【映画】8番出口を観た感想・レビュー(ネタバレあり)あなたは何を見落とし無関心でいるのか?

「映画、8番出口って面白いの?どんな映画?」

「結局、8番出口って何が言いたかったんだろう?」

割と抽象度の高い、
哲学的な内容だったように感じました。
(だからかな?「何が言いたいのかよくわからない=具体性が弱い」と感じる人もいるのかも)

なので、すっごくわくわく!
とかめっちゃ怖くてどきどき…
という刺激はないような。

大まかにはスタンス、在り方の話だと思ったので
個人的には好きな内容でおすすめです!

ゲームはやったこともないし、
そもそも内容も知らない状態で
映画を観た感想・レビューです!

完全に個人の見解なので…
そういう見方もあるか
くらいの気持ちで見てもらえたらと思います!

目次

『8番出口』あらすじ

世界中で大ヒットの【異変】探し無限ループゲームを実写映画化。地下鉄の改札を出て白い地下通路を歩いていく。天井には【出口8】の看板。だがいつまでも出口に辿り着くことができない。何度もすれ違う同じ男に違和感を感じ、やがて自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示されている、謎めいた【ご案内】を見つける。通路のどこかに【異変】があれば引き返し、なければそのまま前に進む。【1番出口】【2番出口】【3番出口】……正しければ【8番出口】に近づき、見落とすと【0番出口】に戻る。次々と現れる不可解な異変を見つけ、絶望的にループする無限回廊から抜け出すことができるのか?
Amazonプライムビデオより引用

映像としては比較的シンプルですよね。
駅の地下通路を行ったり来たりする、
という展開なので。
ゲームはしたことがありませんが、
結構ゲームをしっかり再現されているようですね。

『8番出口』キャスト

The Lost Man『迷う男』を二宮和也さん、
The Walking Man『歩く男』を河内大和さん、

ある女(迷う男のパートナー)を小松菜奈さん
少年を浅沼成さん、
女子高生を花瀬琴音さん
が演じていましたね。

登場人物は5名のみ!
とてもシンプルです。
(それぞれ、特に名前とか出てこない)

ニノは、派遣先に向かっている
どこかハッキリしない男という印象でした。
どこにでもいそうな普通の人を演じられるのってすごいよね。
だから、誰もが主人公に自分を重ねやすい。

監督・脚本は、川村元気さん。
『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』『怪物』などの映画を製作。2010年、米 The Hollywood Reporter 誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌11年に「藤本賞」を史上最年少で受賞。2012年に小説『世界から猫が消えたなら』を発表し、同作は32カ国で翻訳出版され、世界累計270万部超のベストセラーとなる。(8番出口公式サイトより引用)

見始めたときは、
「これってもしかしてほぼニノの一人芝居なのでは!?」
とか思ったのですが、そういうわけではなかったです。
(まぁほぼニノですけど笑)

いわゆるゲームの主人公(の視点で)
という感じで映画の物語が進んでいくというか。
超ニノ視点が主です!

『8番出口』主題曲:ボレロ

<ボレロとは>
フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが1928年に作曲したバレエ曲である。同一のリズムが保たれている中で、2種類の旋律が繰り返されるという特徴的な構成を有しており、現代でもバレエの世界に留まらず、広く愛される音楽の一つである。
Wikipediaより引用

まさにループしている曲!
この8番出口のループとも重なりますね。

①変化に気づくには関心を持つ必要がある

映画の始まりは、
満員電車の中で”ボレロ”を
イヤホン(ノイズキャンセリング)で聴いているシーン。

そして、スマホでXのような画面を見て
指ですっとスクロールしている…

イヤホンしながらのスマホでは
到底周囲のこと(異変)には即座に気づくことはできないのだ。
つまり、日常的に私たちは簡単に見逃していることがたくさんある…
ということなのだろう。

ノイキャンのイヤホンで音楽を聴いていること、
じっくり見るのではなくさっさとスクロールしてしまうことは
あえて無関心でいようとしているとも言えるのかもしれない。
(日々起きることはノイズである…)

でも今回の映画では、
変化(異変)に気づけないと
8番出口から出ることはできない
。

異変に気付いたら引き返し、
異変がなければ進むという設定も考えさせられる…!

現実の人生はそう簡単に引き返せないけれど
早く気づければ取り返しがつくことだってあるのだ。
きっと。

それだけ変化に気づくかどうかは
とても大事なことである
。

映画の軸にもなっている
「彼女の妊娠」という事実とどう向き合うのか?
という選択にも繋がっているわけだ。

変化に気づいたとき、
考えなくてもいいことを考えなければならなくなったり
なかったはずの選択肢が浮上したりする…


その時、自分のなかには不安が出てきたり
感じなくても良い罪悪感を感じたりする
のだろう。

この映画の冒頭の満員電車で
「赤ちゃんを抱いた母親に怒鳴り散らすサラリーマン風の男性」
に気づくことがなければ、
主人公(ニノ)は何も考えずに電車で自分の目的地に向かっていた。

しかし、その現実の光景に気づいた瞬間に
「なんだあれは…?」
「赤ちゃん連れの母親に怒鳴っている男がいる…!?」
「あれはそのまま放置していいのか?それとも…?」
と思考が駆け巡る。

こういった選択は案外簡単なものではない。
「見て見ぬふりをする」ことは簡単かもしれないが
きっと後味は悪い…。

無関心でいれば気づくことさえなかったこと…
きっとそれがこの世の中には山のようにあるのだと考えさせられる。

そしてこういった異変に気付いたとき、
(満員電車内での出来事も、彼女の妊娠も…)
しっかり向き合い、本質に気づけなければ
後悔しない選択をすることはできないのだと思う。

元カノの妊娠でさえ、
無関心であれば何も考えずに適当な選択をしていたのだろう…
と感じた。

それだけ、自分のことで精いっぱいとも言えるし
悪く言えば自分にしか興味のない勝手な人である。

これを単なる個人の性格や考え方の問題として片付けるには、あまりにも今の社会や世の中が生きづらく余裕のない空気があるなと思いました…
他人のことを思いやる余裕、他人を助けている時間的余裕、、そんなものないよ、と。

でも、自分勝手に生きても良いよね!とは思わない。
だから少しでも周囲の人、相手の人に対して意識を向けることが必要なのだと思います。だって、みんなこの生きづらい世の中を生きているんだもの…

本の紹介:「気づく」とはどういうことか
「なんで気づかなかったの?」「気づいたらやっていた」などなど、「気づく」という言葉は何気なく使われているが、実際にはどんな状況で使われているのだろうか? 似た言葉に「意識する」があるが、これだと少し意味がずれる。その違いはなんだろうか? 「気づく」というこころの働きを、それに関連する「意識」「注意」「記憶」などの働きとからめて整理することで、「こころ」の不思議に迫る。

②気づいただけでは不十分…向き合うスタンスが必要

まずは異変に気付くことが必要、
であることが8番出口から脱出するために必要なことはわかった。

では、
自分一人で全ての異変に気づけるのか?
一緒に居る人の意見をどう扱うのか?


それを
歩く男、ループおじさんが示している。

おじさんもまた、元は迷う男であった。
そして、彼もあの少年と一緒に脱出を試みていたのだ。

彼は少年に対し優しそうな振る舞いこそ見せていたが
少年に本当に寄り添うことはなかったのだ…
(その結果、彼はこのループの世界に取り込まれてしまった)

少年は小さな変化に気づくことができる。

これは
(見て見ぬフリを続けるがゆえに鈍感になって)
「大人になるにつれ変化に気づけなくなる」という
皮肉な事実を表現しているように思う。

当たり前に「それっておかしくない?」ということを
大人は大人の都合によって「気づかないフリ」をしたり
あえて目をつむることに慣れていき
そのうち本当に「気づけなくなってしまう」ことがあるから…

手の中にあるスマホには日々膨大な情報が流れてくる…
それがどんな内容であってもスワイプし
(見なかったことにしながら)
感情が動かされることさえ減っていく…
(心に、感情に蓋をする)

それに対し子どもは純粋で、
様々な変化に気づくことができるし
実はとても本質的に物事を見ていたりする。

それは私自身、
子育てをしていて考えさせられたり
勉強させられたりするので
身に染みていることである…


大人はなぜ鈍感で変化に気づけなくなってしまうのか?
のひとつの回答としての、
おじさんに対する女子高生の言葉が刺さる。

毎日満員電車に乗って同じことのくりかえし、可哀そう

サラリーマン風のおじさん、
現代の日本社会って
この女子高生の言うような生活をしている人は実際に少なくないだろう。

いつも余裕がなくイライラして、
周りに無関心でいることで省エネし
ほんの半径1メートル、いや半径50㎝くらいのなかで
なんとなく人生を過ごしていく…!

そんな目の前のことだけに囚われて
本当に大切なものや
大事な異変・変化に気づけず見逃してしまっては
時すでに遅し。

ループおじさんのできあがり、
ということなのではないだろうか。

だから、
赤ちゃんが泣いていること(=自然現象)にイラつき
その母親に怒鳴り散らすという不自然な状況が起こる。

これは
本来大切にするべき存在なのでは?
という問いかけにもみえる。

確かに、
誰かが泣いているのは不快に思うかもしれないし
(少年が)ちゃんと言葉にして伝えてくれないことに
モヤモヤしたりするかもしれない…

でも、相手は自分と違う人間なのだから
同じ言動をしてくれるとは限らないし
思い通りになるわけもなく…

それぞれの事情や背景があるということに気づき
寄り添い向き合うスタンスが必要なのだ
と言われているように思った。

そして、主人公(ニノ)は少年に寄り添うことで
8番出口から脱出することができるのだ。

変化に気づける少年と、
その少年が何かを伝えようとしていることに気づけたから。

常に相手を肯定すべきとは思わない。
だってみんな違う価値観を持っているから。

でも、変化や異変、違いに気づいたとき
向き合うスタンスは必要なんだと思います。
それがお互いにとって良い選択肢に繋がるのだと感じます。

本の紹介:人生は選択でできている
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③人生は選択の連続…適当な選択でいいのか?

最終的には
少年と同時に8番出口へ向かうわけではなかったが
主人公は確かに少年を助けた。

あの少年は主人公のこれから生まれるであろう息子なので
きっと、現実に戻ったときには
妊娠した彼女に寄り添い出産に向き合うのであろうと思わされる。
(あの8番出口までの地下通路は産道と重ねているらしい)

映画のなかで何度か「どうする?」という問いかけがでてくる。

元カノから「妊娠してた…」という連絡が来ることは
人生においてとても大きな選択を迫られていると言える。

どうにも心が決まらない様子の主人公だったが、
脱出後は明確な回答さえしなかったものの
どこかハッキリ意思を持っているように
「今からすぐ病院に行く」と彼女に伝えているのだ。

無責任に「生んでくれ」とか「おろしたら」とか
「結婚するか」とかいう訳ではなく…

まずは彼女と向き合い一緒に未来を決めるのだろうと思う。

そして、
少年は「パパには会ったことがない…」と言っていたけれど
海での親子3人の回想シーンもあったので
今回の8番出口脱出を機に
彼の在り方に変化が起こり
未来も変わったのではないか…?
と思った。

変化に気づくこと、
そしてちゃんと向き合うことの大切さを知った人は
きっと良い選択をしていくのだろう、と。


最後に冒頭の満員電車内のシーンに戻るわけだが、
映画のラストでは
「泣く赤ちゃんとその母親に怒鳴り散らすサラリーマン風の男」への対処も明確には表現しておらず、主人公が無関心を捨てたところで終わった。

在り方に変化が起きたことで
「どういう選択をしたか?」自体よりも
無関心を捨て、気づき、寄り添う
これが大事だ
と言うメッセージなのではないか。

怒鳴っている男に声を掛けることもできるし、
赤ちゃんをあやすこともできるし、
母親をフォローすることもできるし。

どれも正解で、どれも間違っているのだから。

これは、映画を観ている人への問いかけなのではないか?

あなたはこの異変に気付いたら
どんなスタンスでどんな選択をするのか?
後悔のない選択を…!!
って。

もちろん、この電車内の選択だけれはなくて
あなたの人生に起こる様々な出来事に対して…!!


異変に気付き、寄り添うことができないと
ループおじさんのようになってしまう…
(自分のことばかり考えて、少年の話をちゃんと聞かずに突き飛ばし出口へ向かう様はリアルだった…)

それであなたの人生は本当に良いの?って。

そんな大きな質問をされているような気分になった。

個人的には、現在の政治について
すごく異変を感じている最中での映画鑑賞だったので
政治に対して無関心でいることは絶対NGだなと強く思いましたね。

この映画のループおじさんのような余裕のなさはリアルだし、
実際に日本がどんどんおかしくなっていっていると感じるので…

ただ気づいただけでは不十分で。
どう向き合い、自分に何ができるのかちゃんと考えて選択していきたいなと思わされました。

本の紹介:もう迷わなくなる最良の選択: 人生を後悔しない決断思考の磨き方
進学、就職、結婚、人間関係……人生は分岐点の連続。
岐路に立って、私たちは優柔不断になったり、捨てた選択に後悔したり。
人はなぜ選択に迷うのか? 後悔するのか?
それは、自分の中に確かな基準がないから。

『8番出口』が観られるのは?

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Amazonプライムビデオだけです!
※2026年10月現在

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アマプラで観られる映画のレビュー、
他にも書いているので良かったら参考にされてください↓

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まとめ:人生で見落としているものに気づくと…

現代人は睡眠不足だし、本当に忙しい…

だから、あえて気づかないようにする
というのも不思議ではないんですよね。

そこであえて、
そもそも無関心になっていないか?
という問いを持ってみる。

身近な人もしかり、
日本という自分の置かれた環境についても、
自分の人生においての大事な選択についても…

日々忙しいのは事実だけれども、
それを理由に適当にして良いのか?

後悔しないのか?

ここはしっかり意識を向けたいですね。

きっと見落としているものに気づくと
人生はもっと自分らしく後悔の少ないものに出来るんだと思います。

変化に気づき、向き合うスタンスを忘れないでいたいです!

あなたが本来気づくべきなのに
見落としているものはなんでしょうか?

そんな問いを持ちながら
自分らしい在り方で、
自分の人生の選択をしっかりしていきたいものですね…!

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この記事を書いた人

パーソナルコーチ・心メンテナンスの専門家。
つい何でも話してしまう安心感に定評がある。
20年以上に渡り、存在感・在り方について研究してきた。過去の自分と同じように苦しい気持ちを抱えている人に届けたいという想いで、ノウハウや日常に活かせる心理学を発信中。
RabbitSpace代表|米国CTI認定CPCC®

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