【映画】茶飲友達ティー・フレンドを観たレビュー|超高齢化社会の孤独
「茶飲友達っていう映画どんな感じ?」
「ティーフレンドってどこで観れる?」
高齢者向けの友達紹介を謳ったサービスにまつわる
様々な人間模様を描いた作品です。
人生100年時代ともいわれる現代において
避けては通れないテーマなのではないかと思い
視聴したのでレビューしていきます!
※ネタバレ含みます。
PG12となっておりますので
今回は子どもと一緒に観ておりません。
目次
映画:茶飲友達のあらすじ
2023年2月公開の映画『茶飲友達』。
<あらすじ>
「燦燦 さんさん」「ソワレ」の外山文治監督が、2013年10月に高齢者売春クラブが摘発された事件を元に、超高齢化社会の現代日本が抱える閉塞感や寂しさなど、さまざまな問題を反映して描いた群像ドラマ。
佐々木マナは、仲間とともに高齢者専門の売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」を設立し、新聞に掲載した「茶飲友達、募集。」の三行広告で集まってきた男性たちのもとへ高齢女性を派遣するビジネスをスタートする。「ティー・ガール」と称される在籍女性の中には、介護生活に疲れた女性、ギャンブルに依存した女性などさまざまな事情を抱える者がいた。マナのもとで「茶飲友達」を運営する若者たちもまた、出口の見えない社会で閉塞感を抱えて生きている。 さまざまな世代を束ねるマナは、彼らを「ファミリー」と呼び、擬似家族のような絆を育んでいくが……。
マナ役を「弥生、三月 君を愛した30年」、NHK連続テレビ小説「純と愛」などに出演してきた岡本玲が演じる。
まさかの実話を元にした作品なんですよね…!
キャストの岡本玲さんが演じるマナも、
様々な想いを抱えており
投影しながら観ることができました…!
自分の歳では
本当の意味で分からないことも
たくさんあるとは思いつつも
色々と考えさせられます…!
高齢者の孤独
「パートナーが先に他界してしまった…」
「高級高齢者施設に入っているけれど、息子は会いに来てくれない…」
「妻にはもう相手にされなくなってしまった…」
高齢者の孤独と言っても
じつに様々な背景があります。
この映画のテーマは主に高齢者ですが、
30代40代でも孤独は感じるものですし
もはや生きていれば誰もが感じるのかもしれません。
また、大きなテーマになっているのが
性欲についてです。
性欲の満たし方ってなかなか簡単ではない。
そもそもタブー視されているものだから
オープンに悩みを打ち明けることさえ
躊躇してしまう…
性欲とまで言わずとも、
人の肌の温もりを感じたいとか
触れ合いたいと思うことは
全然変なことではありません。
そういった欲求を満たすことで
人生に張り合いが持てて
活き活きと毎日を過ごせる、
というのは自然なこととも思います。
でも、実際にその欲求を満たすことは
相手がいなければできない。
そこでお金を対価に
相手を斡旋してもらうとなると
法を犯してしまうというわけです…!
法治国家である以上、
ダメなものはダメ。
映画の中で何度が登場する言葉、
「正しいことが、幸せとは限らない」。
答えのない、難しい問題だなと思います。
映画の最後のシーンが
とても印象的です。
ワクワクと服を選び
楽しそうに嬉しそうに
“ティー・フレンド”へ電話をしたら
もう繋がらなかった…
この時の落胆ぶりが
すごくリアルでした。
会うのを楽しみにできる相手がいるって
なんて幸せなことなんでしょうね…!
ティー・ガールもキラキラと
自分の存在意義を感じられ、
サービスを受ける側も
温もりを感じて満足する…
win-winのようにも思えてしまいますが
倫理的な観点などもあり
公に認められるのは難しいですよね…!
映画の紹介:娼年
主人公の森中領(もりなかりょう)は東京の名門大学生。日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。ある日、領の中学校の同級生でホストクラブに勤める田嶋進也(たじましんや)が、美しい女性をバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。「女なんてつまんないよ」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がける女性専用コールクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく。(C) 石田衣良/集英社
母と娘の関係
岡本玲さん演じるマナは、
母親との関係が良くなく
先が長くないと分かっていても母に会いたくなかった…
久しぶりに会った母と言い合いになって
出た言葉が印象的でした。
「母親らしいことしたの…!?
頭をなでたり、褒めたりしたのか!?」
母親から受けたかった愛情が不足していた、
だから自分自身を大事にできなかった結果として
風俗嬢をしていた…
それを知った母親はそんな娘を受け入れられなかった…
こんな苦しい悪循環があるものかと思いますが
全く珍しい話ではないとも思います。
マナの母は、正しいことを強く求める人で
それに違和感を感じていたのでしょう。
母親の価値観を押し付けられて呪縛になる
というのはかなり多くの家庭、
もしくは全ての家庭で起こっている
と言っても過言ではないかもしれません…
それほどに
母親の価値観の影響力は大きいと感じます。
小さい子どもにとって、
母親と言うのは万能な生き物なので
「母親=正しい=そのように生きるべき」
と無意識的に刷り込まれてしまうんですよね。
その影響は息子より娘が受けやすい、
というのも傾向としてありますよね。
だから母と娘の関係は
難しくなりがちなのだと思います。
私にも娘がいるので
娘が生まれてからずっと
すごく意識していることです。
親の価値観が影響するのは間違いないし
無くすことはできないけれど
彼女の意思を尊重したいし
ないがしろにしないよう気を付けています…!
本の紹介:母という呪縛 娘という牢獄
母と娘――20代中盤まで、風呂にも一緒に入るほど濃密な関係だった二人の間に、何があったのか。
公判を取材しつづけた記者が、拘置所のあかりと面会を重ね、刑務所移送後も膨大な量の往復書簡を交わすことによって紡ぎだす真実の物語。
獄中であかりは、多くの「母」や同囚との対話を重ね、接見した父のひと言に心を奪われた。そのことが、あかりに多くの気づきをもたらした。
一審で無表情のまま尋問を受けたあかりは、二審の被告人尋問で、こらえきれず大粒の涙をこぼした――。
殺人事件の背景にある母娘の相克に迫った第一級のノンフィクション。
家族の在り方
「妻子持ちの男性との間に子どもができた…」
「シングルマザーであっても、子どもは生みたい…!」
両親がいて、誰かしらの家族がいる
というのは当たり前なわけじゃない。
また、介護に人生を捧げて
自分の時間のない若者も存在する。
「もう限界なんだよ…」
パートナーに先立たれた後の生き方としても
ひとり暮らしでは生活に張り合いがなく
家の中が荒れていく一方…
お金に困っているわけでもないけど
万引きしてしまう…
などなど。
また、やりたい事で起業し失敗した
親の背中を見てきた息子が
「別になにもしなくて良い」と
パチンコに行く姿も。
いかに家族で影響し合っているのか…
“家族”がいないことによる乱れ、
“家族”がいることによる縛り。
人と人との関係って
本当に複雑で難しいです。
超高齢化社会において
これからどんどん介護される人が増えるでしょうし
独居老人も増えていくであろう現代で
自分はどう生きていくのか?
考えさせられます…!
映画の紹介:ロストケア
早朝の民家で老人と訪問介護センターの所長の死体が発見された。捜査線上に浮かんだのは、センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)。だが、彼は介護家族に慕われる献身的な介護士だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が勤めるその訪問介護センターが世話している老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてからの自宅での死者が40人を超えることを突き止めた。真実を明らかにするため、斯波と対峙する大友。すると斯波は、自分がしたことは『殺人』ではなく、『救い』だと主張した。その告白に戸惑う大友。彼は何故多くの老人を殺めたのか?そして彼が言う『救い』の真意とは何なのか?被害者の家族を調査するうちに、社会的なサポートでは賄いきれない、介護家族の厳しい現実を知る大友。そして彼女は、法の正義のもと斯波の信念と向き合っていく。
配信プラットフォームは?
映画『茶飲友達』は
Amazonプライムビデオ
にて視聴可能です!
(リンクはこちら)
プライム会員なら無料なので、ぜひ!
プライム会員なら配送料も無料になるし本当にお得ですよね…!
その他、
U-NEXTやFODにて観れますよ!
まとめ:人との関係性を大事に生きていく
孤独を埋めるには、
やはり人しかいないのではないかなと
改めて考えさせられました。
誰かと一緒にご飯を食べる、
お茶をするというのは
人生を豊かにしてくれることなのだと思います。
そういう相手を大切にするには
日々のコミュニケーションがとても大事ですし
関係性を構築し良い状態で維持するよう
努力も必要なのではないかと。
家族だけでなく、
地域のコミュニティだったり
人との繋がりを大切にしていきたいです。
仕事の上下関係だけだと
退職後にからっぽになってしまう…
という話もあるあるなので
横の繋がりも意識していたいですね♪
安心して話せる場所があります
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愚痴・悩みを誰かに聞いてもらいたい
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誰にも言えないことを、誰かに言いたい
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本当は泣きたいくらい苦しい、ツライ
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うまく言葉にできないけれど話を聞いてほしい
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