経営者はひとりぼっち?孤独感を感じる原因5選と対処法5選
「経営者はひとりぼっちで孤独なもの」
とよく耳にしますし、
実際にそう感じている経営者の方も
多いのではないでしょうか。
では、なぜ経営者は孤独なのか?
原因と対処法を見ていきましょう!
孤独感は決して悪いものではありません。
原因や理由を理解して
上手に対処していきたいですね!
目次
経営者の孤独感の原因5選
先に結論から申し上げますと
経営者の孤独は「心理的防衛」と
「役割上の構造」から生まれやすいと言えます。
さらに具体的に見ていきましょう。
①意思決定の最終責任を担っている
経営者は、最終的な意思決定権を持つ存在であり、
その責任は極めて重いものです。
特に「正解のない選択肢」の中から
最善を選ばなければならない局面が多く、
誰にも頼れない状況が常態化します。
このような重圧の中で、
心理的に「共有しづらい事象」が溢れ
孤独を抱えやすくなります。
②利害関係によるコミュニケーションの制限
社内の役員や社員、あるいは取引先とは、
表面的にはフラットな関係を保っていても、
根底には常に利害関係が存在します。
そのため、本音や弱さをさらけ出すことが難しくなり、
結果的に「信頼できる相手がいない」状態
に陥りやすくなります。
③“見られる立場”としてのプレッシャー
経営者は「常に前向きで、揺るがない存在」
であることが求められがちです。
その期待に応えるうちに、
ネガティブな感情や不安を表に出せなくなり、
心理的な隔絶感を深めていきます。
この“ロールの孤独”は、
周囲のサポートがあっても解消しづらい深層的な孤立です。
④ 人間関係の変化や喪失
経営者になる過程やその後のステージアップに伴い、
以前の友人関係が変化することがあります。
立場の違いから本音の会話が難しくなったり
相手が距離を置くようになったりすることもあります。
これにより「自分をフラットに見てくれる存在」
が減っていくのです。
⑤高ストレス状態による内向化
経営は常にリスクと隣り合わせです。
特に資金繰り、人材確保、競合対応など、
問題が多岐にわたるため、
慢性的なストレスを抱えやすくなります。
この状態が続くと、外部との接触を避け
内にこもる傾向が強まり、
孤独感はさらに増幅します。
おまけ:孤独の“質”は経営ステージによっても異なる
たとえば、
スタートアップ期の経営者は
「自分だけが重荷を背負っている」という実務的孤独が強く、
一方で成熟期の経営者は「誰にも理解されない」
という哲学的孤独に移行する傾向があります。
つまり、孤独感は普遍的でありながら、
その内実は段階によって大きく変化するのです。
経営者が孤独感を感じることは
自然でかつ健全なこと
とも言えるのかもしれませんね…!
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孤独感を和らげるための対処法5選
経営者が孤独を感じやすいのは
「強くなければならない」「一人でやらなければならない」
と思い込んでしまう状況に、
自らも周囲も追い込んでしまっているからです。
もしこのような孤独感を適切に扱わなければ、
判断の質が落ちたり、
燃え尽き症候群に陥るリスクも高まります。
そのため、
意識して「本音で話せる人」や「感情を出せる場」
を持つことがとても重要です。
具体的に見ていきましょう!
①感情の言語化・アウトプットの習慣を持つ
日記やメモに、
日々の感情や思考を
「誰にも見せない前提」で書き出す。
朝5分/夜10分など
ほんの少しでもOK。
誰にも見せないのであれば、
他人の目を気にすることなく
ありのままの自分を表現しやすいですよね。
自分の内側を
「自分自身がちゃんと見てあげる」
ことがとても重要です。
自分で自分を理解しようとするプロセスで
自分に対する見方が変化することもあります。
例えば「不安な自分を責める」から、
「不安を持つ自分を受け入れる」
方向に変わる可能性がある、という感じです。
それだけでも自分に寄り添い、
自分の味方でいられるので孤独感が和らぎます。
②“経営者である自分”を降ろせる時間を意図的に作る
経営者というのは
ひとつの役割ですよね。
でも、あなたはあなた。
経営者である前にひとりの人間です。
趣味や自然との時間、
あるいは一人旅など、
役職を離れた自分に戻れる活動で
本来の自分、素の自分になれる時間をつくる。
「社長!」ではなく、
本名で呼ばれる環境も効果的です!
③共感し合える経営者コミュニティに参加する
やっぱり立場が似ていて
話しが合いやすい経営者同士が良い!
と思う方も多いのではないでしょうか。
異業種の小規模経営者グループに所属して
共感しあえる仲間を持てると良いですよね
(オフライン or オンライン)。
少人数で、共通価値観、守秘義務あり
の場が理想でしょうか。
規模が大きいものも良いですが
それは刺激や情報を得る場であって
孤独感を和らげる場ではないのかもしれません。
④利害関係のない第三者と定期的に話す機会を設ける
なかなか利害関係のない相手と
話す機会ってないのではないでしょうか?
- 取引先の方
- 仕事関係の方全般(社員などのメンバー含む)
- 家族
これらは全て利害関係があります。
経営者仲間も業種によっては
利害関係があるかもしれません。
家族でも仕事関係でもない
第3者との「聞いてもらえる関係」を持つ。
具体的には、
コーチやカウンセラー、メンターと
月1~2回程度対話の時間を。
評価・判断されない関係で
自分を見つめ直したり
視野を広げることができると
孤独感が和らぐ効果が期待できます。
⑤コーチングセッションで“孤独感そのもの”を扱う
コーチとの対話の時間を持つのだとしたら
セッションで「最近感じている孤独」「分かってもらえない感覚」
などをテーマに話すのも良いと思います。
「なぜ孤独を感じるのか」
「いまの自分には何が必要なのか」
といったことを深掘るとスッキリするはず。
単なる愚痴吐きではなく、
「経営者としての軸を整える」深い内省
のきっかけになります。
人間は未知のものに恐怖を感じます。
自分のなかにある感情の正体が分からないと
モヤモヤするしどこか気持ち悪さを感じてしまう。
だから、ちゃんと向き合い
明確化することで
仮に現状には何も変化がなかったとしても
気持ちがラクになるということもあるんですよね。
そのため、信頼できる第三者(例:コーチやメンター)
との継続的な対話は、
ビジネスだけでなくメンタルの健全性を保つうえでも極めて重要です。
日本ではまだまだコーチングを受ける
という文化が強くありません。
しかし、アメリカではもっと一般的ですし
とても大切なアプローチだと思います。
まとめ:孤独は「悪」ではなく、扱い方次第で資源になる
経営者にとって孤独感は、
時に直感や哲学を磨くチャンスでもあります。
それを健全に扱い、
信頼できる対話の場を持つことで
「孤独が強み」になることもあるのです。
孤独感を感じるのは
真面目さや誠実さの裏返しでもあると思うので
孤独感を丁寧に扱い自分のリソースにしていきたいですね!
どんな感情も「悪」ではないです!
放置すると困ったことになる
可能性があるので、
しっかり向き合っていきましょう!
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