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【映画】裏アカ(R15)を観たレビュー|『本当の自分』を問う

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映画 裏アカってどんな内容の映画?

 

裏アカ観た感想はどんな感じ?

 

あらすじやレビューを
書いていきたいと思います。

 

裏アカという映画が気になっている、
SNSで裏アカを運用している方などの
参考になれば幸いです!

 

※特に30代40代くらいの方に
一番刺さるんじゃないかな~と思います。
※ネタバレなしです。

世にはどんな裏垢が存在しているんだろう?
なんて興味が湧いて調べてみたことがあり…
映画のタイトルがまんまだったので
観てみることにしたのでした!

映画『裏アカ』あらすじ・キャスト

 

 

青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子は、どこか満たされない毎日を送っていた。
自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員・新堂さやかに仕事を取られ、ストレスが溜まる日々。
そんなある日、さやかの何気ない一言がきっかけで真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていき、それに呼応するようにフォロワー数も増えていった。フォロワーの1人と会うことになった真知子。その相手は、”ゆーと”という年下の男だった。真知子は自分と同じ心の乾きを持つ彼に惹かれていく。しかし、その関係は1度きり。それがゆーととの約束だった。

Amazonより引用

 

 

監督は、加藤卓哉(かとう たくや)

 

伊藤真知子役に、瀧内公美(たきうち くみ)
ゆーと役に、神尾楓珠(かみお ふうじゅ)

 

ふたりの裏アカ同士での出会い、
表と裏の顔…2面性が表現されている。

共感して観れないという意見もチラホラ…?
でしたが、東京で会社員をしていたら
こんな感じじゃない?と私は思いました。

裏アカで繋がる人間関係

 

SNSが普及し当たり前になった現代で、
フォロワーの数が気になるのも普通ですよね。

 

身近な人のフォロワーが1万人近いとかも
ない話ではないですし。

 

そんなとき、裏アカとして
フォロワーを増やしてみたい…!
と思う人は多いのではないでしょうか。

 

そして、フォロワーが増えたとき
DMでのやり取りが発生し
実際に会うことになる…

 

出会い系サイト・アプリのような感覚で
SNSで出会うことも珍しくない時代だと感じます。

 

自分の世代だとちょっと普通ではない…
と思いますが
10代20代にとっては割と普通なのかな?とか。

 

学校や職場といったリアルではない繋がり…
そっちの方が心地よく感じるというのも
不思議ではないですし。

 

しかも思うんですが、、
裏垢はもはや誰でも持っているのでは?

 

(裏垢の定義の話になってきますけれども)
そもそも皆が顔出し実名で
SNSをしているわけではないので、
ある意味ほとんどのアカウントは裏垢と言えるような…?

 

この映画の真知子のようにえろ寄りの投稿をしたり、
それを観た人と実際に会う人は多くはないかもしれないけれど。
(これが、真の”裏垢”なんでしょうかね)

 

SNSで顔も知らない誰かと繋がって
交流すること自体は
そう珍しいものでもないのかもと思うんですよね。

 

毎週のように知らない異性と性的関係を持って…
と、性依存みたいになると病気ですが

 

リアルでは知らない、SNSだけの繋がりって
誰でも持ってるんじゃないかな?

 

私も実名でやっているアカウントだけではなく
ニックネームで運用しているアカウントがありますし
少なからずフォロー関係にある方々とのやり取りをすることがあります。

 

そこにはお互いに何か共通点が存在していて
ちょうどいい人間関係があるように感じます。

オンラインゲームだけで繋がってる
という人間関係も似たようなもの?
なんて思ったりもして。

 

そこかしこに個人情報を出すのは怖いので
自然と裏アカっぽいものになっていきますね。

仮面をかぶった自分と孤独感

 

じゃぁなぜ人は
意図的に裏垢を運用するのか…?

 

普段の自分は仮面をかぶっているから
に尽きるように思います。

 

意識的でも無意識的でも、です。

 

学校や職場などの大勢の人が集まる場で
自分自身をさらけ出すのは
恥ずかしい…とか
目立ちたくない…という気持ちもあるでしょうし
リスクがあることもあるでしょう。

 

つまり、組織のなかで
本当の自分を出すことは
なかなか難しいのではないだろうか?
と思うんです。

 

学校や職場という人の集まりを複数経験してきましたが
多くの人は素でそこに居るわけではない
(特に職場は顕著に…!)

 

なんなら家族にだって
出せない自分がいる、
というのも何ら不思議ではありません。
(家族だからって何でも理解して受け入れてくれる、なんてことはないですもんね)

 

この映画の真知子はアパレルショップで働いているわけですが
ファッションでごまかしたりするのも常套手段ですよね。
(ファッションは自己表現とも言えるけれど、武装でもあったりする)

 

推し活なんかも
裏垢でやってたりしますよね。
(リアルな知り合いには隠している状態)

 

これって、
自分の本当の好きとか
欲望は表に出さないで生きている
ってこと。

 

そこには恥ずかしいから、とか
出すのが怖いからなんて気持ちがあると同時に
本当の自分が出せない虚しさ
も抱えているんじゃないか?

 

そんな風に思いました。

 

リアル(職場など)では
本当の自分で繋がった人間関係ではない、
という事実に
すごく深い孤独を感じるんじゃないか

 

人って本来、
理解して欲しい生き物」ですから…!
自分を出せないってことは、
周囲の人に理解してもらえていないわけで。

 

だから裏垢という手段で
(本当の自分の好きとか欲望を出したうえで)
人との繋がりを求めるんじゃないか?

 

 

あと、ちょっと違うかもなんですが
いまって顔出しせずに活動している
アーティストとかVtuberとかもどんどん増えてますよね?

 

こういう活動ができることは
ネット技術の進歩の恩恵も大きいとは思うんですが
“あえて”顔を出さないという選択をしている。

 

それって顔を出さない方が
本当の自分を表現しやすいからなのかな、とか。
(「顔・容姿で判断されたくないから」という理由はほぼ同義かなと)

 

「本名で芸能活動するのはリスクが多すぎる」って
芸名でテレビに出ている人から聞いたこともあったな…
(どんな発言をしてもアンチが湧く可能性はあって、自分だけでなく家族とかにも被害が及ぶかもしれませんからね…)

 

つまり、
本当の自分を出すのは怖いし
リスクがあることもあるから
裏垢という手段で本当の自分を表現し、
そこで人との繋がりを感じたい。
(理解して欲しい、理解されたい)

 

本当の自分で人間関係を構築するために
裏アカという方法を使っている。

 

みたいな。

 

仮面をかぶった自分で居続けることは
孤独感を増長するし、
充実感が得られにくいってことなのかな
なんて思いました。

自己表現ってすごく難しいですよね…!
私も細々とではありますが
YouTubeで発信している身なので
(このブログもですが)
どこまで自分を出すのか?
は課題だなと常々感じています…

『本当の自分』っていったい何なんだろう

 

これは究極の問いであり、
完璧な答えの出ない問いでもあるのではないか?

 

本当の自分は自分にしか分からないし、
(もはや自分にも分からないのかも)
変化するものでもある。

 

なので、
「本当の自分は○○です」
簡単に言葉にできるものではないと思います。

 

男女が裏アカを通して会うことは
大きなリスクを伴うので推奨派ではないのですが…

 

最近は人間関係の希薄化に
拍車がかかっているように感じるので
もっと人との繋がりを大切にしていくようになればな
という個人的な願いはあります。

 

(小学生の子ども達を見ていて、そう思うんです。色んなトラブルを避けるために先回りしすぎると人間関係は確実に希薄化する…)

 

人間関係って面倒だしエネルギー消費がとても多いので
避けたくなる気持ちはとーってもよく分かるんですけどね…
(疲れますよね)

 

コスパ・タイパを求めると
裏アカは効率良いのかも?と思うと同時に
(リアルな繋がりじゃないので、すぐに切りやすいし)

 

タイパを求め過ぎると
「本当の自分」には出会えない気もしていて。

 

誰かとの繋がり、関係性のなかで
自分自身について気づくことってたくさんありますからね。

 

その関係が深いほど学びは多い…!
その関係が浅くては
気付けることも少ないので。

 

本当の自分を知ろうとすること、
しっかり向き合うことは
時間もエネルギーも必要だけれども
絶対に必要なプロセスだとも思います。

 

本当の自分が全然分からないまま
なんとなく生きているのって
孤独感マシマシ、充実感ヘリヘリで
逆にツライかもですから。

 

とにかく私は
いかに納得感を持っているか
が一番重要だと思っていて。

 

どんな自分で
どんな組織に属していようとも
自分が納得していればきっと大丈夫。

いまの自分、自分の選択に
納得感を持てるくらいには
自分と向き合っていきたいと思います。

本当の自分って
誰かが正解を持ってきてくれるわけもないので
自分で向き合いながら探る必要があります。
そのひとつの手段として、
素の自分を出せるような人間関係を持つこと
があるんだと思います。

映画『裏アカ』を観るには

 

映画『裏アカ』が観れる
配信プラットフォームは?

 

Amazonプライムビデオ
観れますよ!

 

※記事執筆時は見放題配信中
(⇒こちらから)

 

U-NEXTでも配信中!

GooglePlayムービーや
AppleTVでは有料(300円~)で
観られるようです♬

まとめ:人は多面的な生き物。うまく自分を表現したい

 

自分の表現の仕方、
自分の出し方は人それぞれで良い。

 

裏アカだって悪じゃないと思います。

 

でも自暴自棄になってしまうのは違う、
すごくもったいないことだとも思います。

 

人には2面性があるなんて普通で
そもそも多面的な生き物なのだという前提で…
うまく自分を表現できると良いな
と思わされた映画でした。

自分の在り方、選択に
納得感を持って生きていきたいですね…!
これが簡単じゃないから
みんな迷い悩むんだと思いますけれどっ

この記事を書いた人

ながのさゆり

パーソナルコーチ・心メンテナンスの専門家。
つい何でも話してしまう安心感に定評がある。
20年以上に渡り、存在感・在り方について研究してきた。過去の自分と同じように苦しい気持ちを抱えている人に届けたいという想いで、ノウハウや日常に活かせる心理学を発信中。
RabbitSpace代表|米国CTI認定CPCC®

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