「経営者は相談相手がいないとダメ？」

「経営者の相談相手として適任なのは？」

経営者は孤独、なんてよく耳にしますよね。
ストレスが溜まりやすかったりして
愚痴りたいときもあるけど…
機密事項も多くてなかなか気軽に話せないことも多いかもしれません。

また、経営者は自分で決めて行動してきた人なので
多くのアドバイスは求めていなかったりします。

「相談できるけど、アドバイスはしない人がいてもいい」

と私は思っています。

私もいち個人事業主としてそう感じているからです。
でも相談できる“本音でいられる安全基地”は必要とも思います。

そんな視点で、
相談するのに適任な相手3選などをご紹介していきます。

相談相手がいないとダメな理由

誰しもが何かしらの
悩みやモヤモヤを抱えているものですよね。

自分では「大したことない」とか
「それより数字のことを考えないと」とか
思っていることは多いと思います。

でも、どこか引っ掛かったままだと
じわじわと意思決定のスピードや質を落としているかもしれません。

これって実は結構危ないと思うんです。

できるだけクリアな自分でいることで
様々な選択、意思決定が良い方向にいく。

そのためには相談できる相手がいること。

これが重要です。
AIに相談するのも良いですが
人間だからこそできる相談もあるし
得られる気づきがあると思います。

安心して何でも話せる、
本音を出しても大丈夫だと思える場があると
経営にもいい影響が出てきます。

相談相手にしてはいけない相手

相談相手がいないのも良くないですが、
誰にでも相談しようとは思いませんよね。

特に以下のような人は、
仮に相談したいなと思ったとしても要注意です。

• 利害関係がある人
• 過度に緊張してしまう人
• 守秘義務を守れない人

どれかひとつでも当てはまる相手は
相談相手として不適切と言えます。

①利害関係がある人

利害関係がある相手と言うと以下のようなケースが考えられます。

• 仕事で評価する・される側（上司と部下など）
• 取引先、クライアント、お客さま
• 親子や夫婦などの家族
• 恋人やパートナー
• その他、お金など利害が絡む関係の人

意外と多いと思いませんか？
特に仕事中心の生活を送っていると、
利害関係のある人ばかりに囲まれているというのも珍しくないですよね。

②過度に緊張してしまう人

「尊敬する人、すごい人に相談したい」
という人は多いです。

でも、実際相談する機会に恵まれたとしても
「…どこかカッコつけてしまって本当に相談したいことを話せなかった……」
というのもよく耳にします。

緊張しているつもりはないかもしれない、
でもすごく尊敬していたり憧れている人が目の前にいたら
いつもの自分ではなくちょっと良いカッコしたくなるのは
自然なことだとも思います。

③守秘義務が守れない人

「あの人にしか話していないことを、他の人が知っていた…」

なんてことにはなりたくないですよね。

事業に悪影響を及ぼす可能性だってあります。
聞いたことを他言しない、
というのはとても重要なことです。

信頼できる人であっても、
油断できないとなると
相談どころではなくなってしまいますよね。

①張り合う要素のない経営者

経営者仲間に相談するのが一番！
と考えていることも多いと思います。

やっぱり立場が似ている人同士だと
分かり合えるし、話しやすいですもんね。

ただ、少し注意したいのが
近くて似た相手だから張り合ってしまう
ということも珍しくありません。

無意識的でも張り合ってしまうと
相談どころではなくなってしまうんですよね。

なので

• 年商がケタ違い
• 全く別ジャンルの経営者
• 年齢が離れている
• 創業年が近くない
• 同性ではない

などの相手だと張り合わなくて済むかもしれません。

そして、かつ話を聴いてくれる人だと最高ですね！

心から尊敬している人は理想だけど、
あまり憧れの気持ちが強いと
無意識的にカッコいい自分をつくってしまう傾向あり
なので、こちらも少し注意が必要です！

自然体で話せることが大事だと思います。
本音で話せないと
相談しても上辺だけのキレイごとに終始してしまうので。

※刺激をもらう相手と
相談相手は分けて考える、というイメージです。

②口の堅い信頼できる友人

学生時代からの長年の付き合いだったりすると
色々と話しやすいですし、
自分の性格を理解してくれて話が早いなと思います。

また、職場の元同僚・同期で
友人のような関係性というのもありますよね。

ある程度自分のことを知ってくれていると
いつものクセや傾向なんかも指摘してくれるかも!?

ただし、経営の相談となると大事な話なので
口が軽い人は絶対NGです。

また、ビジネスに興味があることが大前提…！
趣味で繋がっている相手などだと
ちょっと難しいときもあるかもしれないですね。

とにかくしっかりと秘密を守ってくれる
信頼できる相手であることが必須ですね。

③コーチ

コーチというとスポーツのコーチを思い浮かべる方も
一定数いるかと思います。

ここで言うコーチングとは
“対話”コミュニケーションです。

コーチとは
その対話の場を創る人です。

コーチは

• 相手が本音に向き合うために関わる
• 守秘義務をしっかり守る（秘密厳守）
• 定期的に必要な時間話すことができる

相手です。

相談相手にすべきでない要素を
すべてクリアしています。

なので、相談相手として
自然体に話せるコーチが見つかるのが理想です。

また個人的には、
会社員の副業としているコーチより
個人事業としてやっているコーチがおすすめです。
（やはり覚悟が違うと思います）

コーチは相手のための時間を創ることに
全力を注ぐので、求められていない

• 評価・判断
• アドバイス
• 意見や体験談

を話し始める心配がありません。
※求められれば必要に応じて提供するケースが多い

これだけでも本音で話せるベースになりますよね。

コーチング、カウンセリング、コンサルティング、ティーチングの違い

まとめ：相談相手がいると意思決定の質とスピードアップに

特に経営者のような
意思決定が多い立場の人は
相談相手がいた方が様々な場面でスムーズです。

自分では平気と思っていても
案外モヤモヤを抱えていたりするもの。

それは決断力がないわけでも、弱いわけでもなく。

複雑な条件のなか選択していかなければいけないのだから
至極当たり前のことです。

相談、話すことで自分の本音に気づき
さらに意思決定の質やスピードが上がる！
そんな時間を持っていきたいですね。