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生産的失敗とは?シリコンバレーでも重要視される効果的な学習方法

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生産的失敗って何?

 

失敗ってそもそも非生産的なんじゃないの?

 

効果的な学習方法を知りたい!

 

そんな風に思っているあなたへ。

 

挑戦して失敗するのも悪くないな!
と前向きになれたり
学習方法を見直すキッカケになったり
すると思いますので
最後までお付き合いくださいね!

回り道しがちなんだよな…
と思っていた私ですが
これで良いのだ!
と思えるようになりました。

 

キャリアにも人材育成・子育てにも
活用できる考え方
です!

生産的失敗とは

 

生産的失敗”とは
自分のいままでの経験や知識から
「こうすればいいのではないか?という仮説」
を立て実行したことで失敗を体験した後に
新しく習い教えてもらうと腹落ち度が上がって
学習効率が良い、ということ。

 

いきなり誰かに新しいことを習い、
教えてもらうよりも
まずは自分で考えて失敗することに意味がある

 

何かを学習する前、
学習しつつある段階において
正解を教えるよりも
自分で仮説を立てること

で学習効率があがるということです。

 

ただ失敗すればいい、
というわけではないんですね。

 

失敗して凹むだけでもないのがポイントです!
自分の仮説検証を繰り返しながら
学習していくので失敗からも学んでいきます。

「急がば回れ」
なんて言葉を思い出します。

 

教えてもらった方が早い気もしますが…
実はちょっと遠回りしながら
失敗してでも自分で考えながら
進めた方が長い目で見ると効率が良い
んですね。

生産的失敗を活用した学習方法の具体例3選

 

例1)試行錯誤による学習

あなたが自転車に乗る・漕ぐ練習をしていると
仮定しましょう。
すでに補助輪付きでは走れる状態です。

 

補助輪を外してそのまま漕いだら倒れてしまいます。

 

どうしたら乗れるようになるか?

  • 人に手を貸してもらって補助についてもらう
  • ペダルを漕ぐのではなく地面を蹴って進んでみる
  • まずはひと漕ぎだけやってみる

などアイデアがいくつか浮かんできますよね。

 

こういったアイデアや手法を
実際に試してみることで
この過程や結果(失敗)から様々なことを学べます

 

 

人に手を貸してもらって補助についてもらう」
⇒今回は良かったけれど頼める人がいないと、ひとりではできないな!

 

ペダルを漕ぐのではなく地面を蹴って進んでみる」
⇒いつまでもこのままでは漕げるようにならないから、どこかで腹をくくらないとな!

 

まずはひと漕ぎだけやってみる」
⇒ひと漕ぎならいけたけど、ふた漕ぎ目のコツはまだつかめないな!

 

 

このように、
どのアイデア・手法を採用しても
何かしらの気づきはあるものです。

 

こうして得られた知見や経験が
最終的により効果的な方法や戦略の発見
に繋げていくことができるのです。

 

例2)失敗からのフィードバックの利用

あなたは高校生で定期テストを受けると仮定しましょう。
複数科目においてペーパーテストがあります。

 

テスト対策として

  • 授業のノートをしっかり頭に入れる
  • 教科書に沿った問題集をやりこむ
  • 友達とテストに出そうな問題を出し合って勉強する

など色々と取り組めることがあります。

 

すべてのテストが100点満点ではない限り
何かしらのできなかった問題(失敗)
があるということになります。

 

テストはとても分かりやすい
フィードバック
だと思いますので
自分の出来なかった問題に向き合うことができますね!

 

授業のノートをしっかり頭に入れる」
⇒ちょっと抜け漏れがあったな…次はもう少し早めにテスト勉強を始めよう!

 

教科書に沿った問題集をやりこむ」
⇒これで基礎的なことは理解できるとわかった。次からも活用しよう!

 

友達とテストに出そうな問題を出し合って勉強する」
⇒自分だけでは予測できなかった問題も実際に出たな。そういう視点を持てるようにコツを聞いてみよう!

 

このように
失敗したという事実から
たくさんの学びがあります

 

失敗やフィードバックから
目を逸らさずに学習する姿勢

どんどん学習効率を高めてくれるんですね。

大人になると
なかなかフィードバックの機会が
なかったりしますが…
意識的にフィードバックを
取りに行きたいですね!

例3)リスクを取ることによる成長

あなたは誰も立候補しなかった
学級委員をやることになったと仮定しましょう。

 

学級委員になると

  • 遅刻や欠席をしずらくなる
  • 他の係り活動よりも時間を費やす必要がある
  • 同級生に指摘しないといけない場面が出てくる

などのリスクがあります。

 

会社で言うところの中間管理職のように
先生と生徒の板挟みになるような
学生にとっては挑戦的な役割と言えるでしょう。

 

遅刻や欠席をしずらくなる」
⇒自らにプレッシャーをかけることで、意識が高まる!

 

他の係り活動よりも時間を費やす必要がある」
⇒有限な時間の使い方をよく考えるクセがついてスケジュール管理が上手に!

 

同級生に指摘しないといけない場面が出てくる」
⇒友達関係を崩さずに伝える言い方を身に付けコミュニケーション能力アップ!

 

このように、
リスクを取りにいくことで
大きな成長の機会となります。

 

こういった挑戦的な行動には
失敗はつきものですよね。

 

リスクを取る活動やプロジェクトに取り組む過程で
失敗や挫折を経験し
学びや教訓を得ていきます

 

視野も広がりますし
失敗しながら様々なことを学ぶので
しっかり腹落ちしながら学習していきます。

短期的な結果・目標達成
というよりも
中長期的な視点で考えたときの
学習効率が高い
んですね!!

 

そもそもまったく失敗せずに
大きな成功を収めている人は
いませんからね。

 

おすすめな本:失敗の科学

 

なぜ10人に1人が医療ミスの実態は改善されないのか ?
なぜ墜落したパイロットは警告を無視したのか ?
なぜ検察はDNA鑑定で無実でも有罪と言い張るのか ?

 

オックスフォード大を首席で卒業した異才のジャーナリストが、
医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツチーム…
あらゆる業界を横断し、失敗の構造を解き明かす !

生産的失敗を活用する際の注意点3選

 

注意点①偏った仮説の立て方を避ける

仮説を立てる際には、
客観的な視点やデータに基づいて立てることが重要です。

 

主観的な思い込みや偏った予測に基づいた仮説を立てると、
失敗から十分な学びを得ることが難しくなります。

 

例えば
自転車を漕ごうとしたときに
ずっとガタガタの道で練習していても
なかなか乗れるようにならないですよね?

 

他者から見たら
その道で練習するのはハードすぎる…
ってすぐ分かるものだったりします。

 

少し俯瞰してみるとか
実際に誰かの意見をもらうなどして
客観的視点を持つようにしたいですね!

 

注意点②過度なリスクを避ける

 

仮説を検証する際には、
リスクを最小限に抑えることが重要です。
過度なリスクを冒して失敗した場合、
その教訓を得ることが難しくなります。

 

失敗しても大きな打撃を受けない範囲
で行動することが重要です。

 

例えば
自転車の練習をしているときに
ちょっとブレーキをミスしたら
大きな幹線道路に出てしまうような場所では
練習しない…!

 

ちょっとのミスがいきなり
死亡事故に繋がってしまいますからね。

 

っと、この例は大げさかもしれませんが
致命的な結果を招く可能性
があると
失敗から学習するどころではなくなってしまいますからね。

 

コンフォートゾーンから
少し出るくらいを狙って
仮説を立てられると良さそうです。

 

注意点③繰り返しのパターンを避ける

同じ失敗を繰り返さないためには、
失敗から得られる教訓を明確にし、
次回の行動に反映させることが重要
です。

 

同じ失敗を繰り返さないようにするためには、
行動計画の見直しや、
新しいアプローチの検討が必要です。

 

例えば
自転車の練習をしていて
いつも同じタイミングで転んでいるのに
改善しないとしましょう。

 

つまり同じことをやり続けていて
失敗を振り返っていない状態です。

 

なぜ転んでしまう(失敗する)のか?
どういった要素が絡んで失敗に繋がっているのか?

 

いったん振り返って仮説を立て直す
というプロセスが必要なんですよね。

 

なので、失敗を分析し
次回の行動に生かすためには、
客観的に自己評価を行うことが重要です。

失敗から学ぶためには、
その失敗から得られる
教訓や洞察を
十分に吸収することが必要!

おすすめな本:経営の失敗学

 

●ビジネスに必勝法は存在しない●

 

成功は十社十色で、一つひとつの成功はユニーク(独自)です。
したがって、成功をパターン化はできないし、他社の成功をモノマネしても成功しません。
一方、陥りがちな共通の失敗は多く、ある程度パターン化できます。
そうだとすると、成功から学ぶことも重要ですが、失敗から学ぶことにも意味があるのではないでしょうか。

 

世の中では成功例の方が華やかで人気がありますが、同じくらい、あるいはそれ以上に失敗から学ぶことが重要です。「これをやってしまえばほぼ間違いなく失敗する、したがってこれをやってはいけない」という地雷は驚くほど共通で、しかも驚くほど当たり前のことです。ところが、あまりにも多くの企業がこの分かりきった地雷を踏んで自滅しているのです。

生産的失敗がHSS型HSPさんにおすすめな理由

 

HSS型HSPの人は一言でいうと
外向的で刺激を求めるけれど、繊細で傷つきやすい
という特徴があります。

 

※詳しくはこちらの記事
HSS型HSPの特徴とは?変わってる?向いている仕事や生き方は?」をご覧ください!

 

HSS型HSPさんは
好奇心の幅が広くて
色々やってみたい質の方が多いと感じているんですね。
(私自身もそうです!)

 

なので、ゴールへの最短の道ではないけれど
何かしらの挑戦を常にしているような。

 

元々の性格として
チャレンジするのは悪くないなって
分かっている感じがするんです。

 

無駄なことやっているようで
興味や好奇心を大事にしつつ
重要な行動を本能的にやっているというか。

 

なので自然と学びの幅が広がっていくんですね。

 

ここで意識したいのが
生産的失敗」です。

 

人間は自らの経験
自発的な学びを通じて
深い理解や成長を得ることが多いです。

 

他者からの指導やアドバイスは重要ですが、
それが自らの経験や洞察と結びついて
初めて意味を持つんですよね。

 

自分で行動し、失敗や成功を通じて学び、
その経験を積み重ねることで、
より深い理解や成長が得られるのです。

 

このプロセスは
個々の人々の独自の旅であり、
その旅が自己実現や
充実した人生につながると信じています。

 

このルートが絶対正解!
というものはないのだから
自分の気持ちに正直に行動し
学びを深める

 

これはHSS型HSPさんの得意技なのではないでしょうか!

あっちこっち
色々と手を付けて
未完了に囲まれている…
というのもあるあるですがw
これは決して無駄なんかじゃない!

 

自発的なチャレンジは
大きな学びをもたらしてくれます
から。

あわせて知りたい!計画的偶発性理論

 

生産的失敗とあわせて知っておきたい!
のが計画的偶発性理論です。
“セレンディピティ”という言葉を
聞いたことがある方も多いかもしれません。

 

簡単に言うと、
個人のキャリアの8割は
予想しない偶発的なことによって決定される
その偶然を計画的に設計し、
自分のキャリアを良いものにしていこう!
という考え方です。

 

 

逆算思考で何事も計画的に進めよう!
というのも間違ってはいません。

 

でも、いくらコストパフォーマンスや
タイムパフォーマンスを重視しようとも
限界があると思うのです。

 

なぜなら、予測が困難な時代だから。

 

それなら計画的に偶然を創り出すことで
たとえすぐにうまくはいかずとも
失敗から学ぶというのは案外効率が良いのではないか?
と思ったりするんですよね。

 

ということで、
生産的失敗×計画的偶発性理論
の組み合わせはおすすめだなと思っています。

 

失敗は必ずしも
悪いことではないですし
すべてが計画的に
進められるわけでもない

 

そんなことを
頭の片隅に入れておきたいです!

まとめ:失敗から学ぶものは多い!

 

「失敗」という言葉をたくさん使ってきたのですが…
そもそも「失敗」だと思うかどうか?
というのも人それぞれですよね。

 

どこまでが
コンフォートゾーンで
どこからが
ストレッチゾーンなのか?

 

自分の価値観によって
行動パターンは変わるので
それに自覚的でいることが大事

 

ご自身に適した範囲で
失敗からの学びを深めるという
プロセスを楽しんでもらいたいです。

 

生産的失敗で
学習効率を高めながら
どんどん成長していきましょう!

ご自身の価値観に自覚的になるためには
自己理解を深めるのがおすすめ
良かったらこちらの自己理解ツール(無料)
ご活用くださいね!

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この記事を書いた人

ながのさゆり

パーソナルコーチ・心メンテナンスの専門家。
つい何でも話してしまう安心感に定評がある。
20年以上に渡り、存在感・在り方について研究してきた。過去の自分と同じように苦しい気持ちを抱えている人に届けたいという想いで、ノウハウや日常に活かせる心理学を発信中。
RabbitSpace代表|米国CTI認定CPCC®

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