人間尊重とは？経営、医療、介護…令和時代における組織の最強な生存戦略
「人間尊重ってなに？」
「少子高齢化の進む日本で組織の生存戦略として人間尊重…？」
様々なシーンにおいて
『人間尊重』が重要視されるようになっています。
人間関係にも深く関わるものです。
そもそも何なのか？
どんなことが期待できるのか？
一緒に『人間尊重』について
見ていきましょう！
尊重するということを
改めて考えると同時に、
具体的な言動も要チェックです！
目次
『人間尊重』とは
人間尊重とは
「相手を一人の人間として対等に扱い、尊厳を守ること」
です。
そう字面で見ると
とても普通で当たり前に感じますが
現実的には簡単ではないとも思います。
学生時代に
「相手を尊重する」ということを
道徳や倫理で学んだ人も多いと思います。
しかし、あらゆるところに上下関係が存在し
そこでは同じ人と人だけれども対等な関係ではない、
見下したり奴隷のように扱う人がいたり…
現実はそんな感じかなと思います。
しかし、
これだけ少子高齢化が目に見えている現代では
労働人口の減少は大きな社会問題ですよね。
なので、
『人間尊重』を掲げている企業も増えているようです。
厚生労働省のページにも記載があったり、
自動車メーカーのホンダやトヨタ、
出光興産株式会社の創業者 出光佐三さんは
経営の原点に『人間尊重』があると書かれています。
これから益々こういった思想を掲げる企業は
増えていくのではないでしょうか。
企業理念という大それたものでなくとも
ひとりの人間として
いつも心の中に持ちたい考え方だなと思います。
人間尊重の言動5選
①名前を呼ぶ
とてもシンプルですが、
相手を名前で呼ぶのは
人間尊重の言動のひとつです。
例えば、
「お前」とか「あんた」、
「この人」とか「派遣さん」と言われて
自分が尊重されていると感じるでしょうか？
きっとあまり良い気持ちはしないし
少し距離を感じる呼び方ですよね。
名前はひとりひとりに付けられた
特別なものです。
しっかり名前で呼ぶというのは
相手をひとりの人として認識しているよと
表現する手段でもありますので
とても意味のあるコミュニケーションになります。
②傾聴する
傾聴する、
つまり話をちゃんと聴くということは
相手を尊重することです。
特に、目を見て話す
相手の目線に合わせて聴くと
さらに相手を大切に扱っていることが
伝わりやすいですね。
また、相手の話を遮らずに
最後まで聴くことが大事です。
アドバイスしたくなったり
自分の意見は違うと言いたくなるかもしれませんが
いったん最後まで話してもらう。
口をはさんだり
相手の意見を否定しないことは
相手を尊重することに繋がります。
③挨拶をする
挨拶をするシーンってたくさんありますよね。
どんな時でも適切な挨拶がありますから、
自分から声を出していきたいです。
挨拶するということは
相手の存在がそこにあることを認識している証です。
つまり相手の存在自体を尊重することになります。
挨拶するだけでも
相手を尊重しているよと
表現することができるというわけです！
「おはよう！」「さようなら！」と
挨拶する習慣を持っていたいですね。
④感謝を伝える
日常的に慣れたことに対して
「ありがとう」と言わずに過ごしていませんか？
つい当たり前のように感じてしまいますが
当たり前のことなんてない…！
毎日顔を合わす相手であっても、
「ありがとう」を積極的に伝えていきましょう！
どんな些細なことでも
「ありがとう」を伝えることで
相手がしてくれたことへの感謝を表現でき
尊重することに繋がります。
⑤相手の選択を尊重する
目の前の人に対して
「この人は〇〇だろう」と決めつけたり
レッテルを貼ってしまうと
相手の意見を潰してしまいます。
人には人の人生があります。
あなたの人生ではない。
なので、いったん
「どうしたい？」を確認したり
相手の意見を受け止めたりして
相手の選択を尊重する必要があります。
たとえ決定権がない相手であっても
ひとりの人として尊重するために
相手の選択を蔑ろにするのは控えたいですね。
とてもシンプルなものばかり…！
ここからさらに具体的に見ていきましょう
本の紹介：もっと人間力を高めたくなったら読む本 小さな自分を脱ぎ捨てるヒント
器の大きな人、気配りができる人、人から慕われる人、自分を磨く習慣が身に付いている人……そんな人間力の豊かな人は、普段何を学び、どんな実践を積んでいるのか。
共通しているのは、小さな気づきを大切にしていたり、自分の器を磨く実践を積み重ねていたりすることです。
そうした習慣の積み重ねによって「人間力」は少しずつ高まっていきます。
人間尊重の実践：経営・接客
・部下やお客様の意見を積極的に聞く姿勢
「アイデアを聞かせて」
「これについてどう思う？」
・成果だけでなくプロセスにも目を向ける
「期待した結果ではなかったけれど、こういう工夫は良かった」
「思うようにいかなかったけれど、ここを頑張りましたね」
・プライベートも考慮する
「残業していて大丈夫？無理しなくていいよ」
「ご家族の体調が悪いときもあるから仕方ないですね。お大事に」
・感謝を伝える
「いつも助かっているよ！ありがとう」
「お客様に支えられています。ありがとうございます」
※雇用形態が派遣やアルバイトであっても、
清掃員さんなどのスポットでの関りの方でも
変わらずに感謝を伝えていけると良いですよね！
相手を尊重する姿勢・在り方は
ちょっとした言動で
表現していくことができますね。
人間尊重の実践：医療
・患者さんを症例ではなく人として扱う
「〇〇さん、今日は具合いかがですか？」
・不安を和らげる、分かりやすい伝え方をする
「この治療は〇〇の意味があります。」
「ちょっとチクっとしますが、すぐ終わりますよ」
・同意（インフォームド・コンセント）を大切にする
「〇〇と△△の治療方法がありますが、どう思われますか？」
流れ作業のように扱われると
人として尊重されているとは
思えなくなってしまいますからね…！
人間尊重の実践：介護・子育て
・子ども扱いしない
「〇〇なんだけど、どうしたい？」
「そろそろ時間だから急ごうか」
・目線やペースを合わせる
「ゆっくりで大丈夫だよ」
・敬意を持って接する
「それってどんな感じだった？教えて」
弱い立場の人に対しても
丁寧に敬意を持って
接していきたいですよね。
まとめ：相手も自分も尊重して生きる
これからの超高齢化社会では
本当にひとりひとりの力が必要不可欠です。
なので、
人をしっかり尊重する文化がある組織
というのは強いですよね。
上下関係があったとしても
お互いを大切にし意見を交換できると
一緒に成長していけますね！
単純にお金や立場だけでは
人はついてこない時代になります。
だからこそ、
人を大切にする組織やグループこそが
人を惹きつけ、栄えていくということ。
目の前の相手を尊重するためにも
まずは自分を尊重した人生を送っていきましょう！
自分らしい人生を生きることは
他者を尊重することにも繋がるので
しっかり自己理解を深めていきたいですね。
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