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【心理学】メタ認知とは?高い人・低い人の特徴&鍛える・高める方法

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メタ認知って結局なに?

 

メタ認知が高い人、低い人の特徴は?

 

メタ認知能力を高めたい!

 

ビジネスシーンで特に重要視される
メタ認知能力』というスキル。

 

業務を効率よく進めたり、
仕事で良い結果を出すために
しっかり理解しておきたいですよね。

 

メタ認知が高いとはどういうことか?
鍛える方法など解説していきます。

メタ認知とは

 

メタ認知(メタにんち、英:Metacognition)とは、
「メタ(高次の)」という言葉が指すように、
自己の認知のあり方に対して、それをさらに認知することである。

Wikipediaより引用

 

自己の認知、つまり
心理学的に言うと
知覚・記憶・推論・問題解決などの
知的活動を総称したものです。
(この先で具体例を示します。)

 

メタ認知能力
一言で簡単に言うとしたら
俯瞰・客観視スキル
でしょうか。

 

俯瞰する、客観視するための
基盤になるのが「自己理解」です。

 

自分について、
絶対的な視点と社会的な視点
両面から知ることで
メタ認知能力アップへと繋がっていきます。

 

自己理解の次に他者理解が深まり、
そうすることでより俯瞰的になれるんですね。

 

自己理解については良かったらこちらの記事も
【心理学】自己理解の大切さって?深めるのは難しい?必要性&メリット5選と深める方法3選

 

メタ認知的知識

メタ認知は「客観的な自己」「もうひとりの自分」などと形容されるように、現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力である。

 

メタ認知的知識とは、自分自身の状態を判断するための知識を指す。
メタ認知的知識をもとに自分の考えの矛盾に気づき、課題の特性を把握した上で解決方略を修正していくといった活動を行うことができる。

Wikipediaより引用

 

自分自身が出演している映画を観ているような感覚に近いかもしれません。

 

自分という存在を客観的に見ることで
自分自身がいまどういう状況に置かれているのか?
気付くことができるんですよね。

 

メタ認知的活動

メタ認知的活動とは、自己に対してメタ認知を行うことで自身の状態を情報として理解し、またその情報から自身の行動へと反映または修正させていくものである。
研究によって見解は様々であるが、一般的にメタ認知的活動は、以下の2つのモデルに分類される。

 

メタ認知的モニタリング(metacognitive-monitoring) – 自分自身の認知プロセスについての気づき。課題に対しての予想や点検、評価を行うこと。
メタ認知的コントロール(metacognitive-control) – 認知についての目標設定。モニタリングをもとに、課題達成に向けた方略の選択や計画、修正を行う。

 

モニタリングとコントロールは循環的な関係にあり、もしモニタリングの結果が不適切であれば、コントロールにおける方略選択や修正もまた不適切なものになってしまうと考えられている

Wikipediaより引用

 

気づきが起これば、
じゃぁどうする?」と
自然と行動が見えてきますよね。

 

モニタリングとコントロールを
繰り返すことで精度が上がり
さらにメタ認知能力もアップしていく
というわけです。

 

 

メタ認知の具体例5つ

①「この情報は文字だけでは伝えきれないな」
⇒「画像や写真を追加してみよう」

 

②「一度にたくさんのことを伝えても、聞き手はそのすべてを覚えられないだろう」
⇒「難しい話をするときは、具体例を示すとわかりやすくなるだろう」

 

③「私はこの人と一緒にいると、どうしてもうまくいかないな…」
⇒「違う人と一緒に同じことをやってみたらうまくいくかもしれない」
④「〇〇と言ったら、相手を怒らせてしまった…」
⇒「同じ〇〇という言葉でも、言い方を変えたら怒らせずに済むかもしれない」
⑤「面接に来た女性に結婚や出産の予定について聞いたら怪訝な顔をされた」
⇒「これは女性差別なのか?自分のバイアスを見直すべきかもな」

人間は社会的な生き物
自分はどう感じるか?だけでなく
相手はどう受け取るか?
社会的にどうなのか?という視点も
しっかり持つことが大事ですね!

メタ認知の重要性と効果5選

 

ビジネスのみならず人間関係全般で
効果を発揮するメタ認知能力

 

その重要性効果を見ていきましょう!

 

①学習効率アップ

メタ認知は
自分の学習プロセスを見直したり
改善するアイデア
に繋がります。

 

例えば、
「ひたすら漢字を書いているだけで、ちゃんと覚えられるのだろうか」
⇒「定期的に確認テストをして漏れなく覚えられるようにしよう」
といった感じです。

 

自分で学習のやり方・スタイルを
自分に合った方法に調整できるようになります。

 

これにより学習効率が向上し、
新しい情報をより速く
獲得できるようになります。

 

②問題解決力アップ

メタ認知は、
問題解決において
重要な役割を果たします。

 

例えば、
「今月は売り上げがあまり良くなかったな…」
⇒「雨の日が多かったからかもしれない。雨の日でも来店したいと思える施策を考えよう!」
といった感じです。

 

自分の思考プロセス
認識パターンを把握することで
問題に対するアプローチを
戦略的に選択できるようになります。

 

また、
問題が起きている状況において
今までとは異なる視点やアプローチを取る
ということにも繋がり
その柔軟性は問題解決の糸口になり得ます。
認知フレキシビリティと呼ばれます。)

 

その結果、
より効果的な解決策
見つけることができます。

 

③自己管理力アップ

メタ認知は、
自己管理能力を高めるのに役立ちます。

 

ストレス管理をするには
(特に多いと言われる人間関係にも!)
メタ認知がとても大事です。

 

例えば、
「テンション高い人が多い空間ってイライラしてきてしまう…」
⇒「もっと落ち着いた人が集まるところなら居心地が良いかもしれない」
といった感じです。

 

自分の感情や行動を理解し、
それらをコントロールする方法を
学習し身に付けていけるんですね。

 

これにより、ストレスや焦燥感を軽減し
より効果的に目標を達成するための行動
を取ることができます。

 

④コミュニケーション能力アップ

メタ認知は、
コミュニケーションの質向上
効果が期待できます。

 

例えば、
「スマホでゲームしながら話を聞いてたら、もういい!って怒られちゃった…」
⇒「人の話を聞く態度じゃなかったかもな。次はゲームはやめよう」
といった感じです。

 

自分がどんな態度・在り方で
相手に接しているのか
理解することで
より最適なコミュニケーションの方法を
考え実行することに繋がります。

 

思いやりを表現したり、
共感を伝えることが出来ると
良い人間関係に役立ちますからね!

 

これにより、
相手にとって不快感の少ない
より効果的なコミュニケーションの取り方
を見つけていけます。

 

⑤異なる視点・価値観への理解

メタ認知は、
自分とは異なる視点や価値観への
理解
に繋がります。

 

認知バイアス(先入観や経験則など)や、
アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込みや偏見)
気付くことにも繋がるからです。

 

例えば、
「あの人はいつも行動が遅いな…さっさと取り組めば良いのに…」
⇒「すごく慎重な人なのかもしれない。そう言えば細かな修正にいつも助けられているかも」
といった感じです。

 

誰しもがバイアスを持っているけれど
なかなか自分のバイアスに
気づくことはできません

 

だからこそ、意識的に俯瞰して
自分の考え・価値観や偏見に気づく
メタ認知がとても重要なんですね。

 

これにより、
本当に大切にしたい事を大切にできるので
(相手を攻撃することが目的ではないですからね)
より効率的に目標達成に近づけます。

 

①学習効率アップ
②問題解決力アップ
③自己管理力アップ
④コミュニケーション能力アップ
⑤異なる視点・価値観への理解

 

業務においても人間関係においても
とっても重要なことばかりですね!

メタ認知の高い人の特徴・低い人の特徴

 

メタ認知が高い人と低い人
それぞれの特徴をみていきましょう!

 

メタ認知能力が高い人の特徴

 

  • 自己分析がうまい
  • リーダーシップがある
  • 協調性が高い
  • 冷静な判断ができる
  • 考え方が柔軟
  • 人に説明するのが上手
  • 多様性にも寛容な姿勢
  • コミュニケーションがうまい

 

 

メタ認知能力が低い人の特徴

 

  • 感情的になりがち
  • ひとりよがりで自分勝手
  • マイナス思考で愚痴が多い
  • 思い込みが激しい
  • 人に価値観を押し付けてしまう

 

 

メタ認知能力が高い人は
仕事がうまくいきそう…!
これからの時代で必須なスキルですね。

 

本の紹介:メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける

 

すべてを俯瞰で考える
頭のいい人の思考回路をインストールする!
ルールを疑わない人は思考停止している。
正解もルールも変わる時代で、頭のいい人はどこを見て、何を聞き、どう考えているのか?

 

メタ認知を鍛える!高める方法3つ

 

ここまで読んでくださっているあなたは
これだけメリットが多いスキルなので
メタ認知能力をしっかり高めたい!!
と思っていることでしょう。

 

ということで、メタ認知能力の
鍛え方・高め方を解説していきます。

 

①自己理解を深める

 

当ページで繰り返し表示している
メタ認知能力のピラミッド構造
を思い出してください。

 

ピラミッドの土台になっているのは
自己理解」です。

 

まずは自分を知ることから!
自分を理解するからこそ
他者を理解出来たり
俯瞰的な視点を持つことができるのです。

 

自己理解と一言で言っても、
様々な面から自己認知する必要があります。

 

このように、
自己理解についても複数の面から
自分を知ることで
自分という人間・存在の解像度が上がります

 

自己理解の深めるには
こちらの無料ツールを活用してみてください。
※上記の3層×2要素を網羅的に扱うことができます。

 

 

 

 

②俯瞰して考えるクセを付ける

既に自分のことは分かっている
俯瞰することもしている
という方もいるかもしれません。

 

それでも人は誰しもが
バイアス(認知のゆがみ)を持っている

 

これを頭に入れておく必要があります。

 

そのためには俯瞰的な視点を持つ努力をして
クセづけ習慣化していくことだと思います。

 

具体的にはどうするのか?

 

自分の発言や行動、選択をするときに
本当にそれでいいの?
と一度問いかけることです。

 

このワンクッションで
相手の気持ちを考られたり
自分の偏見に気づけたりという
メタ認知に繋がります。

 

結果として、
モニタリングとコントロール
循環ができるというわけですね。

 

学習、業務、問題解決…
コミュニケーションなど
どんな場面でも
本当にそれでいいの?
と問いかけるようにしてみてくださいね。

 

③コーチングを受ける

 

自己理解と俯瞰するクセ、、
これひとりでやっていける?忙しいからなぁ…
と思った方には
コーチングという手段も

 

コーチングとは
1対1で行う対話ですが
メタ認知を促す関わりそのものと言えます。

 

まずクライアント本人の
自己理解が深まります。

 

また、視点を変える体験が可能で
俯瞰して考えるクセにも繋がります。

 

コーチングセッションとして行うと
ひとりでやるより断然早い!
という特徴があります。

 

そしてモニタリングから
コントロールのサイクルも回せる
ので
自然と行動に繋がりやすいから
「何も変わらなかった…」
という事態を避けられます。

 

継続的に繰り返すから
着実に現実が変化していくというわけです。

 

だから、特に
リーダーシップを向上させたい人には
コーチングが人気なんですね。

自己理解を深めつつ
俯瞰した視点を持つ努力もする。

 

どうしても人の視点は偏る…
と分かっているのに放置するのは
結構怖いものでもあります。

 

うまくいっている経営者さんの多くは
コーチングを受けているのも納得ですよね。

※良かったらこちらの記事も『コーチングとは?言い換え・意味・やり方・役割・具体的活用法を解説

まとめ:メタ認知能力向上で自分らしい人生へ

 

メタ認知のスキルを向上させることは、
仕事も人間関係をも円滑に
効率よく結果を得ることに繋がります

 

何事も思い通りにはいきませんが、
少しでも効果的な手段を選んでいきたい
と思うのは自然なこと。

 

そこで役立つのがメタ認知なんですよね。

 

このメタ認知を活用して
もっともっと自分らしい人生
にしていきましょう!

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この記事を書いた人

ながのさゆり

パーソナルコーチ・心メンテナンスの専門家。
つい何でも話してしまう安心感に定評がある。
20年以上に渡り、存在感・在り方について研究してきた。過去の自分と同じように苦しい気持ちを抱えている人に届けたいという想いで、ノウハウや日常に活かせる心理学を発信中。
RabbitSpace代表|米国CTI認定CPCC®

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